COLUMN
スタイルとは、その人の生き方が滑りに表れたもの【創刊10周年特別企画】ISSUE 4「スタイルこそすべて」を終えて
2026.08.06
「スタイル」という言葉ほど、スノーボードらしいものはない。
トリックの美しさやライディングフォームを指すこともあれば、その人の価値観や生き方まで含めて語られることもある。だからこそ、このISSUE 4では「スタイル」を技術論ではなく、人間そのものを映し出すものとして描きたかった。
布施忠は、自らのスタイルを守り続けた。
コンテストで結果を残すことよりも、自分が心からカッコいいと思える滑りを追い求めた。その姿勢は、周囲に流されず、自らの信念を貫く強さそのものだった。
佐藤秀平は、競技と表現の狭間でスタイルを磨き続けた。
競技で培った滑走力を武器にしながら、大会だけでは語れないスノーボードの価値を次世代へ伝え続けた。その歩みが、多くのスノーボーダーの共感を集めてきた理由なのだろう。
そして山根俊樹は、スタイルを生き方へと昇華させた。
「FIGHT FOR LIBERTY」という言葉を掲げ、自由を求めて戦い続ける。その姿勢は、ライディングだけでなく、生きることそのものに向けられていた。
彼ら3人に共通していたのは、誰かに評価されるためではなく、自分自身にウソをつかないために滑っていたことだった。
スタイルとは、決して見た目だけの話ではない。
どんな斜面を選び、どんな仲間と笑い、どんな価値観を胸に滑るのか。その積み重ねが、いつしかライディングとなって雪面に刻まれていく。
だから、スタイルに正解はない。
誰かのマネをする必要もない。
あなた自身が、あなたらしく滑ればいい。
“STYLE IS EVERYTHING.”
だから、スノーボードは面白い。
text: Daisuke Nogami(Editor in Chief)
創刊10周年特別企画
ISSUE 4「STYLE IS EVERYTHING ──スタイルこそすべて──」
CONTENTS
Tadashi Fuse
▶EPISODE 1 命と引き換えに教えられた生きる道
▶EPISODE 2 世界を認めさせた自己表現力
▶EPISODE 3 新たなるステージへ
▶EPISODE 4 スタイルを変えることなく絶対にあきらめない
Shuhei Sato
▶EPISODE 1 遊びながら競い合った少年時代
▶EPISODE 2 オリンピックという大舞台を目指す決意
▶EPISODE 3 プロ活動と引き換えに手に入れた滑走力
▶EPISODE 4 オリンピックはスノーボードの一部
Toshiki Yamane
▶EPISODE 1 鮮烈すぎる中学デビュー
▶EPISODE 2 華やかな舞台よりもリアルな現場を求めて
▶EPISODE 3 自由のために戦う生き方
▶EPISODE 4 自由だからこそ全力で滑る意義




