スノーボード文化やライディング体験に衝撃を与えるプロダクトを創造する
近年はおしゃれなスニーカーブランドとしての認知を拡大しており、アウトドアシーンで人気を博するだけにとどまらず、ストリートシーンからも大きな支持を得ているSALOMON(サロモン)。1997年からの歴史を誇るアクションスポーツの祭典「X GAMES」で、女性スノーボーダーとして初の同一大会で3個のメダルを獲得した19歳の村瀬心椛が2023年12月、SALOMON SNOWBOARDS(サロモン スノーボード)への移籍を発表した際、「ファッションなど、ほかのジャンルにも力を入れているイケてるブランド」と評していた。心椛のような多感な若者にとってSALOMONは、スノーボードブランドであると同時に洗練されたファッションブランドでもあるのだ。
1947年、SALOMONはフランス・アヌシーでスキーエッジの製造からスタート。1957年にスキーバインディングに革命をもたらすと、その後10年以上の歳月をかけて、世界最高峰のバインディングブランドにまで成長した。1979年にスキーブーツを、1990年にスキー板を展開するようになり、スキーのトータルブランドとしての認知を獲得するに至ったのだ。
そして、スキーで培ったきた高い技術力をもってして1997年、単色でシンプルなトップシートとストラクチャーが深く刻まれた滑走性の高いブラックソールを武器に、満を持してスノーボードシーンに進出を果たす。ダニエル・フランクやミッシェル・タガートら、90年代を牽引してきたトップライダーたちとともに、一気にトップブランドと肩を並べることになった。
ハイバックとカカトを支える役割をもつヒールカップに柔軟性のある素材を用いることで、サポート力と自由度を両立さたSHADOW FITに代表されるように、SALOMONはこれまでも数々の革命をシーンにもたらしてきた。また2008年、ボード生産における環境負荷を抑えるためにバンブーコアを採用したSICKSTICKが「VOLVO SPORTS DESIGN AWARD」のボードスポーツ部門でエコデザイン賞を獲得。持続可能な社会を作るべく、スノーボード業界では先駆けて行動に移してきたわけだ。
ABCラッピングにより石油由来の原料を40%削減し、より多くのバイオ素材を採用、さらに、100% FSC®(森林管理協議会)認証のウッドコアを使用したボード。100%修理可能を実現し、ベースプレートは永久保証とするバインディングや、完全にPVC(ポリ塩化ビニル)を使用しないブーツ。それらを提供することで、いちブランドとして環境問題に対して責任あるライディングを約束する。
SALOMONはこれまでも今も、すべての乗り手がスノーボードの魅力を発見することができるよう、革新的かつ直感的でありながら、楽しいと感じられるプロダクトを作り続けている。そのうえで、あらゆるジャンルで活躍しているライダーたちをサポートすることでスノーボードを進化させながら、多様なスノーボーダーたちを巻き込んでいる。そして、今もこれらからもサステナブルでありながら画期的なプロダクトを生み出し続け、次世代スノーボーダーたちに本物のカルチャーを伝えていく。
技術革新を通じてスノーボードの未来を創造していくことが、SALOMONの使命である。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
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