BACKSIDE (バックサイド)

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平野歩夢がDEW TOURでハーフパイプ史上初のトリプルコーク成功。優勝は戸塚優斗

2021.12.20

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大会はもちろん結果が大切だが、4年に一度の祭典に向けて日進月歩でライダーたちが進化しているのだから、その中身に注目したい。そうした視点で断言すれば、今大会でハーフパイプシーンが次なるフェーズへ突入したと言える。
米コロラド州カッパーマウンテンで開催されているDEW TOURスーパーパイプにおいて、平野歩夢がハーフパイプ史上初となるFSトリプルコーク1440を決めたのだ。しかもファーストヒットで披露し、その次のヒットでは転倒したもののCABダブルコーク1440へつなごうとしたことからも、その完成度の高さと自信のほどがうかがえる。
 

 
3本のランを滑りベストポイントで争われたのだが、歩夢は3本目に逆転を狙ってこれまで公にしてこなかったFSトリプルコーク1440を繰り出した。今大会で優勝した戸塚優斗、3位の平野流佳はそれぞれトリプルコークに成功した動画がSAJ(全日本スキー連盟)のSNSより投稿されている。
その戸塚は、今季開幕戦のW杯で一昨シーズンから続いていた連勝がストップしてしまったが、今大会ではFSダブルコーク1440→CABダブルコーク1260→スイッチBS1080→BSダブルコーク1260→FSダブルコーク1260を3本目に決めて95.5ポイントをマーク。昨シーズンからルーティンに変わりはないが、圧倒的な高さとフロント/バックサイド方向への高難度スピンのバランスのよさが評価されているのだろう。さらに大技を隠しながらも、他ライダーよりも一歩先んじていることを証明した。
3位に入った流佳にも同様のことが言えるのかもしれない。スイッチBSダブルコーク1080→BSダブルコーク1260→FSダブルコーク1080→CABダブルコーク1440→BSアーリーウープ540を2本目に決めたのだが、エアの高さや完成度はもちろん、4方向あるスピンすべてを取り入れている。
それに対する、雪上復帰してからまだ間もない歩夢は、平昌五輪で銀メダルを獲得した際に繰り出したバック・トゥ・バック(連続)ダブルコーク1440を軸として前半に決めて、FSダブルコーク1260→BS900→FSダブルコーク1080につなぐルーティンを1本目に決め、BSダブルコーク1260を残しながらも86.75ポイント。ダブルコーク1440の連続技は今なお圧倒的なパフォーマンスだが、バックサイドスピンの難易度とスイッチバックサイドスピンがないという点からこのような評価なのだろう。そうした戦況から、予選を1位通過しており最終出走だった歩夢は、冒頭で述べたようについに秘策を投じたわけだ。
結果は1本目のランが採用されて5位に終わったが、歩夢が温存していた世界初のトリプルコークは、つなぐことを考えずにラストヒットで得点アップを狙うためのものではなく、ファーストヒットに繰り出し、その次に大技を用意しているということがわかった。今年の8月にスケートボードから降りて北京五輪に向けて調整しているわけだが、誰もの予想を上回る仕上がりということだ。

女子は女王クロエ・キム(アメリカ)が優勝。FS1080→CAB900→スイッチBS540→CAB1080→FS540で96ポイントを獲得した。日本勢は健闘するも表彰台には届かなかった。

男子結果
1位 戸塚優斗(日本)
2位 テイラー・ゴールド(アメリカ)
3位 平野流佳(日本)
5位 平野歩夢(日本)
 
女子結果
1位 クロエ・キム(アメリカ)
2位 ケラルト・カステリェト(スペイン)
3位 ツァイ・シュートン(中国)
4位 冨田せな(日本)
5位 冨田るき(日本)
6位 松本遥奈(日本)
8位 小野光希(日本)
全結果はこちら

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