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スポーツ界のアカデミー賞「ローレウス世界スポーツ賞」でマックス・パロットが受賞

2021.05.07

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スポーツ界のアカデミー賞に位置づけられている「ローレウス世界スポーツ賞」をご存知だろうか。日本人としては大坂なおみが2019年に年間最優秀成長選手賞(WORLD BREAKTHROUGH OF THE YEAR)を受賞しているだけで、2005年に野村忠宏、2011年に澤穂希となでしこジャパン、2015年に内村航平、2019年に羽生結弦らがノミネートされたものの受賞に至らなかったため、我が国ではあまり周知されていないのかもしれない。
5月6日に本年度の受賞者が発表され、年間最優秀復帰選手賞(WORLD COMEBACK OF THE YEAR)にマックス・パロットが輝いたのだ。同賞にはバドミントンの桃田賢斗もノミネートされていた。交通事故からの桃田の復活劇も目覚ましかったわけだが、それを凌ぐストーリーがあったということ。改めてお伝えしたい。
2019年1月17日、マックスはホジキンリンパ腫と診断されたことを公表。しかし化学療法を経て、そのわずか8ヶ月後に行われたX GAMESノルウェー大会ビッグエアで金メダルを獲得するという偉業を成し遂げた(記事はこちら)のだった。さらに、2020年1月にはX GAMESアスペン大会ビッグエア優勝、同年3月のX GAMESノルウェー大会スロープスタイル優勝、ビッグエア2位など、完全復活をアピールしたのだ。
 

MaxParrot

 
「ローレウス世界スポーツ賞でWORLD COMEBACK OF THE YEARを受賞できたことを正式にお伝えします。このトロフィーを眺めていると、厳しかった瞬間、痛み、笑顔、進化、努力、勝利、敗北、教訓、諦めないこと、変化……などが駆け巡ります。この賞の背景にある道のりは、アスリートとしてだけでなく、人として自分自身を変えてくれました。そのことをとても誇りに感じています。関わってくれたすべての人々に感謝します。このトロフィーは間違いなく、これまでの私の人生における最大の成果です」
マックスは自身のSNSでこのようにコメントを残している。
ちなみに、先述の大坂が年間最優秀女子選手賞(WORLD SPORTSWOMAN OF THE YEAR)を受賞。最優秀選手賞の受賞は男女を通じて日本人初なので、日本でも多くのメディアが報じることだろう。そうした栄えある授賞式にスノーボーダーが名を連ねたのだ。

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