BACKSIDE (バックサイド)

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改造スーパーパイプでも王者スコッティ・ジェームスの勝利。戸塚優斗は無念の2位

2020.02.10

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米コロラド州カッパーマウンテンで開催されているDEW TOURは最終日を迎え、男子モディファイド・スーパーパイプが行われた。先日お伝えした女子同様(記事はこちら)に、改造されたスーパーパイプが舞台。クォーターパイプからヒップへとつなぎ、最後はフロント/バックサイド各1ヒットずつのパイプを使った異色のコースでのルーティンで競われる。
ここでも王者スコッティ・ジェームス(オーストラリア)は強かった。1ヒット目のクォーターパイプでスイッチ・チャックフリップ・ステイルフィッシュ、ヒップではCABダブルコーク900ミュート、パイプでFSダブルコーク1260ステイルフィッシュ→BSダブルコーク1260ミュートを完璧に決めてきた。
2位の戸塚は1ヒット目はフロントサイドの壁でBSアーリーウープ360ステイルフィッシュを決めると、ヒップではスコッティと同様にCABダブルコーク900ミュート、そしてパイプではFSダブルコーク1440インディ→CABダブルコーク1260クレイルと、特に後半のパイプだけを見れば技の難易度としてはスコッティを上回ってきたのだが、またしても王者を陥落させるには至らなかった。
確かにスピントリックのスムースさはスコッティに分があるかも知れない。また、スムースなだけでなく大きな身体から繰り出されるトリックの一つひとつがダイナミックでスタイリッシュ。
しかし、戸塚は高難度なスピントリックにも関わらずグラブのバリエーションにも富んでいた。上記したグラブ名はすべてノーマルスタンス時のものを表記しているのだが、スコッティは自身が得意とするステイルフィッシュと、一般的にバックサイド方向への回転ではグラブしやすいとされるミュートを2回ずつ使っているのに対し、戸塚は4ヒットすべてのグラブを変えてきている。これは得手不得手ではなく、あえてスピンの流れに逆らうグラブを入れることで難易度を上げているわけだ。
技術的には戸塚が勝っている部分も多いだけに、今シーズン中の巻き返しに期待したい。

男子モディファイド・スーパーパイプ結果
1位 スコッティ・ジェームス(オーストラリア)
2位 戸塚優斗(日本)
3位 パット・バーグナー(スイス)

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