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予告編の枠を越えた作品。2年がかりのプロジェクト『SCANDALNAVIANS』に注目
2019.11.16
80年代後半から90年代初頭にかけてフリースタイルスノーボーディングが確立しようとしていた時代、多くのアメリカ人スノーボーダーがその原動力となっているなか、ノルウェーのテリエ・ハーカンセンが唯一の北欧のライダーとして名を連ねていた。その後、同じくノルウェーのダニエル・フランクやスウェーデンのインゲマー・バックマンらが北米勢と肩を並べ、いや、むしろシーンを牽引するようになり、スカンジナビアという言葉が日本のスノーボード界でも知られるようになった。
日本語ではスカンジナビアよりも北欧のほうがしっくりくるだろうが、ここではスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの国々がそれを指す。これら各国に出自を持つライダーたちを2年間かけて追いかけている本格ムービー『SCANDALNAVIANS』を紹介したい。昨シーズンから始まったこのプロジェクトは今シーズンも撮影が継続されるため、本記事で紹介する動画は予告編なのだが、6分超に渡るそれはティザー動画の枠を越えて、作品と言っても過言ではない仕上がりだ。
スウェーデンからはニルス・アルビッドソン、スヴェン・ソーグレン、ルドヴィグ・ビルトフト、ヨハン・ノードハグ、ノルウェーからはレン・ヨルゲンセン、アレック・オーストレング、フリチョフ・ティッシェンドルフ、フィンランドからはレネ・リンネカンガス、アンティ・ユシラ、アイスランドからはエイキ&ハルドルのヘルガソン兄弟らが出演。弊サイトでもおなじみ、スタイリッシュかつアグレッシブな実力派ライダーたちが名を連ねる。
3Dスピン全盛期にも関わらずフラットスピンで上位に名を連ねるイケメントップコンペティターから、人目をはばかりながらストリートでも魅せるオリンピアン、さらには、コンテストからシューティングまで常にバックパックを背負いながら滑る個性派など、北欧ライダーたちの真の実力が理解できるムービーに仕上がっている。
本編の公開は来年になるが、この予告編ムービーはシーズンに向けてのモチベーションを高めるには十分すぎる内容だ。