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男女ともに強豪国カナダのライダーが頂点に。DEW TOURスロープスタイル決勝
2017.12.17
米コロラド州ブリッケンリッジで行われたDEW TOURスロープスタイル決勝は、男子がマックス・パロット(カナダ)、女子はスペンサー・オブライエン(カナダ)が優勝。同種目やビッグエア競技の強豪国として知られるカナダのライダーたちが男女ともに頂点に立った。
スーパーパイプ同様に3ランからのベストポイントで争われた。男子優勝のマックスは2本目で高難度ながらも安定感抜群でジブセクションをクリアすると、ラストジャンプではアンダーフリップの回転軸でスピンを始動させる独特なFSトリプル1440を決めるなど、97ポイントを記録。
クリス・コーニング(アメリカ)は終盤の2連ジャンプで披露した、CAB1260のノーズグラブからBSトリプルコーク1440のコンビネーションが光った。95ポイントを叩き出して2位に。
3位にはロイス・モンズランド(ノルウェー)が食い込み、ラストの連続ジャンプでCAB1080からスイッチBS1260というスイッチの連続技を繰り出して92ポイントをマークした。
ケガからの完全復帰を果たしたソチ五輪銅メダリストのマーク・マクモリス(カナダ)は8位。予選をトップで通過していた同オリンピック銀メダリスト、ステール・サンドベック(ノルウェー)は9位に終わった。
女子優勝のスペンサーは、最後の2連ジャンプでトウ抜けのFS720からBS720につなぐなど安定したクリーンなランを魅せて95ポイントをマーク。女王ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)を抑えての勝利となった。
そのジェイミーは常勝ライダーらしく貫禄あるライディングを披露してくれたが、レールでのアウトが若干早かったりジャンプの着地がややズレるなど、細かいミスが響いたようだ。
3位のエンニ・ルカヤルビ(フィンランド)は中盤の2連キッカーでスイッチBS360からCAB720につなぐなどテクニカルなジャンプを繰り出したが、ジブトリックの完成度が劣ったのか92ポイントと一歩及ばなかった。
ヘイリー・ラングランド(アメリカ)やジュリア・マリノ(アメリカ)といった若手を退け、29歳のスペンサー、ともに27歳のジェイミーとエンニが熟練したライディングでその実力を示す結果となった。
男子スロープスタイル結果
1位 マックス・パロット(カナダ)
2位 クリス・コーニング(アメリカ)
3位 モンス・ロイズランド(ノルウェー)
女子スロープスタイル結果
1位 スペンサー・オブライエン(カナダ)
2位 ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)
3位 エンニ・ルカヤルビ(フィンランド)
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photo: DEW TOUR