米コロラド州カッパーマウンテンで行われたプロ大会「DEW TOUR」女子スーパーパイプで、FIS（国際スキー・スノーボード連盟）ワールドカップで年間総合優勝を果たしたハーフパイプ女王として君臨する小野光希を逆転して、マディ・マストロ（アメリカ）が見事表彰台の中央を射止めた。
光希は1本目で、BSインディ→FS900テール→BS540ウェドル→FS720インディ→CAB720ウェドルと、伝家の宝刀であるCAB900を温存した格好で90.33ポイントをマーク。ひとり3本のランのベストポイントで争われていたのだが、2本目でCAB900の着地時にミスしてしまうも、3本目を迎えた時点でトップにつけていた。
そして、マディの3本目。FS540ステイルフィッシュ→BS540ウェドル→FS720インディ→ハーカンフリップ・ステイルフィッシュを完成度高く決め、ラストヒットは彼女の十八番であるダブルクリップラー900インディをクリーンに決めて92.66ポイントを叩き出した。2本目のラストヒットは転倒こそなかったものの、着地時にヒールエッジに乗りすぎてしまいあと一歩のところだったが、最終ランで見事にアジャストさせての逆転優勝となった。
それを目の前で見ていた最終走者の光希は再び頂点を狙うも、ラストヒットのCAB900でまさかの転倒。2位に甘んじた。平昌五輪の銀メダリスト、リュウ・ジャユ（中国）はスイッチBS540から入る見事なルーティンで3位に輝いた。

女子スーパーパイプ結果
1位　マディ・マストロ（アメリカ）
2位　小野光希（日本）
3位　リュウ・ジャユ（中国）
4位　ソニー・アルバ（アメリカ）
5位　ケラルト・カステリェト（スペイン）
6位　キンスレー・ホワイト（アメリカ）
7位　パティ・ジョウ（中国）
8位　ゾーイ・カラポス（アメリカ）

photo: Dew Tour/Chris Ortiz