さる5月2〜6日、米ユタ州スノーバードにて、ダニー・デイビスが主宰する「WOODWARD PEACE PARK CHAMPIONSHIPS」が開催された。2011年、ダニーがフリースタイルスノーボーディング界に革命を起こすべく創造したイベントが月日を重ねて進化を遂げ、現在ではもっとも権威ある招待制イベントのひとつとして世界中のスノーボーダーから認知されている。そのうえで、最終日には一般開放されるため、世界トップクラスのスノーボーダーたちのライディングスタイルが拝めるだけでなく、同じフィールドでセッションすることも可能なスペシャルなイベントである。
そうした場に、活動の拠点をアメリカに置きながら本イベント中に誕生日を迎えて世界中のライダーたちから祝福された片山來夢、先日のワールドカップ開幕戦のビッグエアで2年連続表彰台を獲得した大塚健、ハーフパイプのハイエストエア世界記録保持者でアイキャッチ画像を飾った平野海祝、今年の夏に女性初となるBSトリプルコーク1440を成功させた村瀬心椛、その妹・由徠ら、日本が誇るトップライダーたちが招待された。海祝の兄・歩夢の名もリストでは見かけたものの、本記事で紹介している2本の動画には登場していない。錚々たる海外ライダーの一部を紹介すると、ダニーを筆頭にレッド・ジェラード、ブロック・クラウチ、ダスティ・ヘンリクセン、スペンサー・シューベルト、ゼブ・パウエル、セッべ・デ・バック、ニック・バーデン、コディ・ウォーブル、アンナ・ガッサー、ヘイリー・ラングランド、アニカ・モーガン、エレナ・ハイトなどなど、多くの大物ライダーたちが世界中から集結していた。
これまで10年以上に渡り、テレインパークの固定観念を覆してきたPEACE PARK。クリエイティブなライディングスタイルの代名詞的存在であるダニーならではのアイデアを駆使し、キッカーやトランジションなどを絶妙に融合させることで、フローや創造性が強調される新時代のパークを生み出し続けてきた。
そうした最高のロケーションで豪華絢爛なライダーたちが宙を舞い、雪面を切り裂くシーンが、最先端技術を発揮しているドローン撮影でのフッテージを多用して表現されている。映像のクールさは格別だ。3部構成で配信される予定になっており、そのうちのエピソード1と2を本記事で紹介しているのでお見逃しなく。
これがフリースタイルスノーボーディングの最前線だ。