BACKSIDE (バックサイド)

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村瀬心椛の進化が止まらない。女性初のBS1440に続いてCAB1440に成功

2023.09.27

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つい先日、「北京五輪ビッグエア銅の村瀬心椛が女性初のBSトリプル1440に成功した衝撃映像」と題した記事をお届けしたばかりだが、またしても心椛が世界中を震撼させた。ニュージーランド・カードローナのビッグキッカーでCAB1440をメイクしたのだ。イギリスのミア・ブルックスに続き、女性としては2人目の快挙である。
特筆すべきはスピンの安定性と美しさ。アイキャッチ画像の2コマ目を見ていただければわかるように、スイッチインディでしっかりと右脚をポークしているのがわかる。さらに、4コマ目で頭が下に入っているように、レイトコーク気味のオリジナリティあふれるスピンに仕上がった。
CABスピンでノーマルスタンスに戻すトリックはコンペティションでは難易度が低いとジャッジされる傾向が強く、男子ではCAB1260、女子ではCAB900がそれにあたるのだが、女子の場合は1260になるとトップランカーでも操れるライダーが少ない。それだけに称賛に値する。
そのうえで、さらに180加えることでスイッチスタンスのブラインドサイドに着地することになるため、ノーマルスタンスで着地するCABスピンと比較すると、難易度は格段に上がる。アイキャッチ画像4コマ目で着地点を確認し、5コマ目の着地の瞬間は進行方向が見えていないわけだ。動画にあるとおり、この直後にヒールで強くエッジングしてリカバリーしている技術も素晴らしい。
10月21日(土)、スイス・クールにてFIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップがビッグエア種目で開幕する。北京五輪ビッグエア金メダリストのアンナ・ガッサー(オーストリア)は、BSダブルコーク1080ジャパンを映像で披露するなどオーストラリアで調整を済ませた。同銀メダリストのゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)は自国でBS1260メロンとスイッチBS1260ノーズをSNSで公開し、調整は万全のようだ。そして同銅メダリストの心椛は、本記事で紹介したCAB1440ウェドルとBSトリプルコーク1440ウェドルを引っさげて、開幕戦に挑む。
今シーズンの女子ビッグエアから目が離せない。
 

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