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欧州熱波に負けじとフリースタイルの聖地・氷河サースフェーの23-24シーズン開幕
2023.07.17
昨年に引き続き欧州は熱波に包まれており、イギリス気象庁によると2023年は世界中で史上もっとも暑い年になると予測している。日本も例外ではないわけだが、世界中のスノーボーダーの心配と言えば氷河融解ではないか。
昨夏に「欧州熱波により夏の氷河でスノーボーディングが楽しめなくなる危険性」と題したコラムを公開しているのだが、執筆した7月24日の時点でフランスのティーニュが予定よりも1ヶ月以上早くクローズし、同じくフランスのレ・デュー・アルプも同様に早く閉鎖。さらに、ヴァルディゼールは氷河エリアをオープンすることすらできなかった。オーストリアのキッツシュタインホルンも例年より早い閉鎖を余儀なくされていた。
その1週間後には、通年滑走できるフランス・ツェルマットが一時クローズ。8月に入り、一般スノーボーダー・スキーヤー向けに営業していたサマーリゾートは、オーストリアのヒンタートゥクスのみで、ノルウェーのガルフピッゲンとスイスのサーフフェーは、限られた雪をナショナルチームなどのトレーニング用として解放していた。
そのサースフェーの23-24シーズンが開幕。3ヶ月の閉鎖期間を経てのオープンとなったわけだが、スペインのスノースポーツ情報サイト「nevasport.com」によると、コンディションはかなりいいようで、一般向けにも解放されている。昨年との大きな違いとしては、春先も多くの降雪に恵まれていて、それは夏に入ってからも続いていたとのことだ。現在の積雪は250cmほどあり、13km強の滑走可能エリアを誇る。
秋になると極上のスノーパークやハーフパイプが設置され、世界中からコンペティターを中心に多くのスノーボーダーが集結することで有名なサースファーだけに、このままコンディションが維持されることを願っている。