BACKSIDE (バックサイド)

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宮村結斗が全方向1800に成功。日本の若手がビッグエアのレベルを一段引き上げる

2022.10.19

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スイッチスタンスからブラインド方向に上体を先行させ、スピンに必要な回転力を生み出しながらテイクオフするスイッチバックサイドスピンは、その難易度の高さから4方向の中でもっとも苦手とするライダーが多い。720、1080、1440になると、スイッチスタンスでランディングに正対した状態で回転力を抑え込みドライブを防がなければならないため、難易度はさらに上がる。
今年2月に行われた北京五輪ビッグエアでは、レッド・ジェラード(アメリカ)が2本目のランでスイッチバックサイド1800にトライするも、着地時に回転力を抑えきれずドライブしてしまう結果に。いまだ世界の大舞台で、この方向への5回転スピンがクリーンにストンプされたことはない。
そんな高難度スピンを当時15歳の長谷川帝勝が世界で初めてクリーンにメイクしたと、ちょうど1年前の今日のニュースで紹介。その時点ですでにほかの3方向への1800はメイクしていたので、世界初の全方向1800を達成したことも併せて報じた。スイス・サースフェーで毎年開催され、一流のコンペティターが一堂に会するセッションイベント「THE STOMPING GROUNDS」での出来事だった。
そして、今年も9月27日より開催となった同セッションにて、またも日本人の若手ライダーが偉業を達成。17歳の宮村結斗がスイッチバックサイド1800をストンプし、全方向1800に成功したのだ。昨シーズンのSAJ(全日本スキー連盟)の全日本選手権大会のスロープスタイルとビッグエアでともに6位だった宮村は、目下急成長中。近い将来が楽しみな逸材だ。
FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップの開幕戦となるビッグエアが現地時間の10月22日(土)、スイス・クールにて行われる。スピントリックの高難度化が進み続ける今、そのシーンを牽引する日本人若手ライダーたちからどのようなトリックが繰り出されるのか、注目だ。
 

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