NEWS
スキー種目の一部からついに脱却。FISが正式名称にスノーボードを追加
2022.06.13
5月下旬、約99年の歴史を誇る国際スキー連盟(FIS)はイタリア・ミラノでFISコングレス(総会)を開催し、名称の変更を決定した。略名のFISはそのままだが、国際スキー・スノーボード連盟とし「スノーボード」を正式に団体名として加えたのだ。
2021年の臨時総会ではFISの正式名称を変更するために、「国際スキー・スノーボード連盟」と「国際スノースポーツ連盟」の2案が提案されたが、双方ともに2/3以上の票を獲得しなかったため、そのまま「国際スキー連盟」としてオリンピックシーズンに突入。しかし、今年の総会では「国際スキー・スノーボード連盟」のみが提案され、変更が承認された。
1994年からスキー種目の一部としてFIS大会に組み込まれてきたスノーボードが、四半世紀の時を越えてようやくいちスポーツとして正式に認められたということになる。以前に書いた「スキー連盟に属するスノーボードとは」というコラム記事を公開しているので、興味のある方はご一読いただきたいが、これまでも様々な方面でねじれが生じてきた。
FISは2024年2月の100周年に向けて、新しい名称とともにスキーとスノーボードの明るい未来を見つめていると述べている。利権ファーストではなくアスリートファーストの精神を忘れず、オリンピックを頂点としたスノーボードコンテストのこれからを担っていただきたい。