さる9月、「北京五輪ビッグエア銅の村瀬心椛が女性初のBSトリプル1440に成功した衝撃映像」と題した記事をお届けしたのだが、大変大きな反響があった。そこでも触れているとおり、この偉業は練習中ではなく撮影中に成し遂げられていた。
その撮影とは、ムラサキスポーツが50周年を迎えたことを記念して行われたチームシューティング。舞台はニュージーランドが誇るパークの聖地、カードローナだ。前出の心椛だけでなく、大塚健、村瀬由徠、荻原大翔、宮村結斗の5名で行われる予定だったが、健はケガのためトリップを断念、由徠は現地で体調を崩してしまい離脱している状況だった。
そうした中、心椛は高回転スピンだけでなく、そのライディングスタイルにより磨きがかかっていることを証明する中身に仕上がっている。本トリップでもっともフッテージを残したという結斗がオープニングでBS1620、エンディングでFS1620と高難度スピンを連発しているのに対し、BSクイントコーク2160という驚異の6回転技を世界で初めて成功させた大翔は540や720といった、彼にとって低回転スピンばかりが収録されており、それが逆に不気味さを感じさせる内容だ。
もちろん、ジブトリックも数多く収録されている。世界のコンペティションシーンを牽引する、10代の日本人ライダー3名による、世界最先端のパークライディングをご覧いただきたい。