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ヒール抜きBSスピンやナックルトリックなど旬ワザ連発のマティ・コックスの教え
2020.07.29
先日、セイジ・コッツェンバーグがInstagramにポストしたヒール抜きのBS720を弊サイトで取り上げ話題を集めた(記事はこちら)が、本記事で紹介するマティ・コックスは昨シーズンの時点で同じくヒール抜きのBS900を披露していた(記事はこちら)。トップシーズンを迎えているオーストラリアに出自を持つ彼は、パークのメッカとして知られるペリッシャーで最新ライディングを収録、SHRED BOTSより公開されたのでお届けしたい。
本ムービーではノーマルスタンスだけでなく、スイッチスタンスからもヒール抜きのバックサイドスピンで魅せる。チップをつかみながら完璧にスピンをコントロールし、最後の180をレイト気味に合わせるあたりが超絶クールだ。また、テーブルトップでバタートリックを繰り出したかと思えば、ナックル部分に着地した瞬間にフリップを仕掛けるなど、旬ワザが連発する。
さらに、本作の締めに使われているキッカーでのトリックに注目したいのだが、ハーフパイプでのアッパーデッキに近いテイクオフから伸身となり、その反動を利用してFS180を加える妙技だ。昨シーズンのAIR+STYLE北京大会、LAAX OPENといったビッグコンテストに出場し、決勝では精彩を欠いてしまったものの予選をそれぞれ2位、4位で通過するなど、その実力は折り紙付き。こうした高いライディングスキルとクリエイティビティを掛け合わせることで、マティにしかできないオンリーワンの滑りに磨きをかけている。
高回転かつ高難度なトリックばかりに目がいきやすいかもしれないが、フリースタイルスノーボーディングでもっとも大切なものは個性である。そう改めてマティが教えてくれた。