COLUMN
私たちにスノーボードを与えてくれた故ジェイク・バートンに捧げる一日
2020.03.13
新型コロナウイルスの影響により中止となってしまったが、本日2020年3月13日は日本でも「A DAY FOR JAKE」が開催される予定だった。そう、スノーボード産業の生みの親でありBURTON創業者、故ジェイク・バートンを偲ぶ日だ。予定されていた新潟・関温泉に足を運び、故人の魂とともにライディングに明け暮れるつもりだったという読者諸兄姉も多いのかもしれない。
先日、BURTON US OPENが開催されていた2月28日、米コロラド州ベイルマウンテンリゾートに数多くのスノーボーダーが集結し、ジェイクが愛したというベイルのコースをみなで滑る「RIDE ON JAKE」が開催された。
筆者も参加させていただいたのだが、通常のリフト営業時間前に行われた本イベントには、数多くのスノーボーダーがジェイクを偲ぶために集まった。なかにはダニー・デイビスやマーク・マクモリス、片山來夢といった現役トップライダーから、レジェンドとして知られるテリエ・ハーカンセンやケリー・クラークらも。そして、特筆すべきはトップ画像の左端に写っている男。現在はBURTONに所属していないのだが言わずと知れたスーパースター、ショーン・ホワイトも駆けつけた。
角野友基が優勝を飾ることになるスロープスタイルのファイナル前に行われた「RIDE ON JAKE」では、みなが天国にいるジェイクに「滑り続けてくれ」という祈りを捧げながらターンを刻み込むという貴重な時間を共有することができた。
今日ゲレンデにいる人たちはそうした想いを胸に滑ってほしい。そうでない人たちも、今週末のライディングに向けてワックスを入れるもよし、スノーボードビデオに興じるもよし、何かしらスノーボードと触れ合うことで、私たちに最高の遊びでありライフスタイルを与えてくれたジェイクに思いを馳せてほしい。
text: Daisuke Nogami(Editor in Chief) photos: BURTON