BACKSIDE (バックサイド)

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OAKLEY

KoheiKudo_Nomadik

一流のスノーボーダーが手掛けるリアルなライフスタイルブランド

自分たちが着たいものを作り、好きなことを通じて常にアップデートを志している仲間たちにアパレルを届けるところから、すべてが始まった。
 
2016年、プロスノーボーダーとして絶頂期にいた工藤洸平が、なぜNOMADIKを始めたのか。金を儲けよう、ブランドを大きくしようという気は毛頭なかった。それは、ビジネスではなくライダー活動の一環として取り組み始めたから。変わることなくその姿勢を貫き通しているからこそ、NOMADIKのすべてがスノーボーダーにとってリアルなのである。
 
2010年、バンクーバー五輪に出場した洸平は、その大舞台から降りるやいなや「K FILMS」として映像制作を始めた。また、少年時代から趣味としてアートに触れてきたこともあり、2016年からリリースが始まったシグネチャーボードのグラフィックを描き下ろしている。ライディングを通じて自己表現を追究する傍らで、クリエイティビティが研ぎ澄まされていく延長線上にNOMADIKがある。
 
ライダー業を兼ねながらブランドを運営することは困難を極めた。それは時間だけの話ではない。アパレル業界のことを何も知らずにゼロからスタートし、多くの人からのサポートを得てたくさんのことを学びながら、時には頭を下げ、服作りを粛々と進めてきた。
 
その理由。「NOMAD(遊牧民)=旅人」というコンセプトをブランド名に掲げているとおり、場所や時間に制約されることなく、NOMADIKの服と一緒に旅に出てオリジナリティを追求してほしいから。
 
そして、身近な仲間たちにウエアのスポンサーがなかったことを契機とし、2020-21シーズンからアウターウエアの製作を始めることに。すると17歳で平昌五輪の舞台に立ち、その後はバックカントリーでの撮影活動に精を出している大久保勇利が“着たい”と名乗り出た。さらに、世界中のブランドから引く手あまたのカズこと國母和宏の御眼鏡に適い、ライダーによるライダーのためのウエア作りが本格的に始動したのだ。
 
カズ自らが手掛ける「777」、小野崎海琳と浅谷純菜がデザインした「GRIND」、そして洸平が「DAYZE×NOMADIK」のコラボラインを担当。トレンドに左右されることなく、チームライダーが着たい物を作る。いい意味で、NOMADIK“らしさ”は求めなかった。だからこそ、3モデルとも強烈な個性を放つ。
 
サーフィンとスケートボードをバックグラウンドに持つアパレルブランドは数多あるが、スノーボードではアウターウエアをメインとしたブランドばかりだった。スノーボードを軸にして、スケーターやミュジシャン、アーティストに至るまで、世界中でハングリーに活動している仲間とともに、NOMADIKを通してシーンを創造していく。
 
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)

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