過酷なフィールドで信頼されるタフなギアをマウンテンスポーツを愛する人々へ
地球上に14座ある8,000m超の山でも使える、高品質で耐久性に優れたウエア、およびエクイップメントを作る。1993年のハロウィーンにアメリカ・カリフォルニア州で創業以来、このコンセプトを掲げて邁進してきたMountain Hardwear(マウンテンハードウェア)。2023年にブランド創設30周年を迎えたが、創業期から掲げている「Everything is Equipment(すべてが装備品である)」という製品開発における理念は変わることなく、大自然を生き抜くために全身全霊をささげてプロダクトづくりを行うべく「SEEK WILDER PATHS(より険しい道を求めて)」というブランドメッセージを発信している。
そのために、数々のクライマーやアルピニスト、様々なマウンテンスポーツで活躍するアスリートの声に耳を傾け、真摯に開発を行ってきた。1996年に防風性と透湿性に優れたウィンドストッパーフリースの開発を先駆けて行う。そして、1997年に製作した負荷に強く居住性の高いエクスペディションテント用のテンションシェルフとテンションアーチが、1999年に開発を行ったバックパックのウエストベルトの下でも摩擦しづらいシームレスな円錐形ウエスト構造が、それぞれ特許を取得。2001年になるとゴア社と提携してウィンドストッパーネクストトゥースキン素材を共同開発するなど、多くの技術革新をもたらしてきた。
創業当時からスキーマウンテニアリングのためのプロダクトは存在していたが、ビッグマウンテンスノーボード・スキー向けとして本格的にラインナップが一新されたのは2013年。映像制作会社であるMATCHSTICK PRODUCTIONSとの取り組みにより、ビッグマウンテンスキーヤーのジェームス・ハイムとミシェル・パーカーをサポートすることになる。これまで蓄積してきた山岳エリアで機能するウエアに、ライディング時の快適性を高めるシルエットやカッティング、仕様などが施されたコレクションを発表。瞬く間にビッグマウンテンを愛するスノーボーダーやスキーヤーからの支持を獲得した。
8,000m超のカラコルム山脈を登り、アラスカのビッグマウンテンを滑りながらテストを繰り返し、耐久性・信頼性・品質の高さを誇るプロダクトを作り続けているMountain Hardwear。固定概念にとらわれない挑戦を原動力として、フィールドで信頼されるタフなギアを、あらゆるマウンテンスポーツを愛する人々のために贈る。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)
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