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世界選手権ビッグエア王者の17歳 長谷川帝勝が世界初となるCAB1980を完璧に成功
2023.09.12
女子初となるBS1440を決めた村瀬心椛に続いて、長谷川帝勝が世界中をうならせた。ニュージーランド・カードローナの特設キッカーにて、世界初となるCAB1980を成功させたのだ。滞空時間がものすごく長いため、超ロングなウェドルグラブをしっかり決めながら、完璧に5回転半をコントロールしているように見受けられる。
2017年4月、弊ウェブマガジンのアマチュア動画投稿企画に11歳のときにエントリーしてくれた帝勝は、このときすでにFS、BS、CABの1080を完璧に操っていた。その後、13歳時点で同3方向の1260を、14歳になると同1440を修得。そして15歳になると、スイッチBS1800を世界で初めて成功させたのだ。このときすでに、FS、BS、CABの1800はマスターしている。
スピントリックには4方向の回転があり、トップコンペティターレベルでも各ライダーによって得手不得手が存在するもの。しかし、前述したように帝勝は4方向のスピンを偏りなく進化させていることがわかる。だから強いのだ。
17歳、長谷川帝勝の進化はとどまるところを知らない。そのうえで、彼のインタビュー記事「後悔しないために自身のスタイルを貫き勝利を手繰り寄せる17歳 長谷川帝勝の思い」をご一読いただければわかるように、勝つこと以上に己の滑りを貫くことにこだわり抜いている。20歳で迎えるミラノ・コルティナ五輪までに、どのような成長を遂げるのか。非常に楽しみだ。