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新生SIMSが改めて提示するフリースタイルの本質的価値とは。プロモ動画第3弾
2020.09.07
昨年12月、日本の布施忠と佐藤秀平らとともに、ジョン・ジャクソン、キーガン・バライカ、スコット・ブラム、コディ・ウォーブルといった新旧のトッププロたちが名を連ねるSIMSグローバルチームが結成された(記事はこちら)。最初のシーズンを終え、オフシーズンに入った5月より『PROMO』と題したムービーがナンバリングされてスタート。今回紹介するムービーで3回目を数えるわけだが、第2弾に引き続き、やはりテーマはフリースタイルの原点回帰のような気がしてならない。
今作の舞台はサマーキャンプの聖地、米オレゴン州マウントフッド。レトロな8mmフィルム風のムービーで構成されており、ジョン、キーガン、スコット、コディ、そして途中加入したニック・バーデンが出演している。
気になる中身はというと、グラブしたほうがやりやすいだろう3Dスピンをあえてのノーグラブで披露したかと思えば、ハーフパイプでハンドプラントやリップトリックを繰り出すなど、スケートボードから多大なるインスパイアを受けて誕生したフリースタイルスノーボーディングの原点にフォーカスを当てているようだ。それは、SIMSブランドの父である故トム・シムスに対するリスペクトの証であり、競技化と多様化により失われつつあった本質的価値を改めて提示しているように感じる。
その本質的価値とは、スノーボードは型にハマらない自由な遊びであり、カッコつけてナンボだということなのではないか。新生SIMSチームのムービーに刺激を受け、温故知新の精神できたる冬も思いきりカッコつけて滑りたいものだ。