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FEATURE
【連載Vol.2】ブライアン・イグチが「つがいけマウンテンリゾート」を遊び尽くす
2023.02.27
その評判は海をも越え、米ワイオミング州ジャクソンホールからその噂を聞きつけたリビングレジェンド、“グッチ”ことブライアン・イグチが来日。栂池を訪れ、2月5日に開催されたVOLCOMプレゼンツ「RIDE WITH GUCH」にてファンと、また自身の家族とともに、ゲレンデクルージングを満喫したようだ。
本連載第1回目では栂池が誇るドライで豊富なパウダースノー「TSUGA POW」と、それらを堪能できる非圧雪エリア「TSUGA POW DBD」について掘り下げた。第2回目では「RIDE WITH GUCH」イベントの様子とともに、グッチがファンと、家族と過ごした栂池での一日をお届けする。
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巧みなコースレイアウトにより、幅広い層のスノーボーディングを支えるゲレンデ
極上のパウダーライディングとファミリースノーボーディングの両立が可能
「RIDE WITH GUCH」は先着20名限定のフリーライドセッションイベント。レジェンドの滑りを直近で見られるライドセッションはもちろん、グッチがデザインしたVOLCOMオリジナルTシャツをはじめとしたノベルティのプレゼントや、サイン会&記念撮影会まで楽しめる充実の内容だった。
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9時前、グッチがゴンドラ山頂に到着するや否や始まった記念撮影会。レジェンドを目の前に、参加者たちの目は輝いていた
Vol.1でお届けしたとおり、栂池ではパウダーハントを一日中楽しめる「TSUGA POW DBD」(気になる方はこちらをチェック)での冒険が楽しい。しかし、端パウハントも十分に盛り上がる。イベント中のライドセッションでは、まずトップに位置する栂の森ゲレンデをグッチとともに堪能したのだが、前日夜の降雪によってグルーミングの端に溜まったドライスノーを楽しめるコンディションだった。非圧雪エリアに関する専門知識を学ばないと入れないDBDは、少しハードルが高い。ましてや家族連れだと……という人でも、手軽にパウダースノーを楽しめる場所が残されているのだ。
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グッチとともに、いざ!パウダーハントへ
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コースの端に残ったパウダーとは思えないほどのスプレーを巻き上げる。参加者たちからは大歓声が上がっていた
「栂池を含む白馬エリアに降る雪の質は、本当に素晴らしかったです。大きく、複雑で美しい山々を滑っていて、インスピレーションが湧き上がる感覚がありましたね。面白い地形へのアクセスも無限大で、とにかく新しい発見の連続でした!」
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レジェンドの後ろは、同じラインを描こうとする参加者たちで取り合いに
グッチが栂池を絶賛する理由は、そのパウダースノーにとどまらない。前出のコースマップを見ていただきたいのだが、例えばハンの木ゲレンデ(最大斜度30°)や丸山ゲレンデ(最大斜度15°)は幅の広い圧雪コースで、カーブを気持ちよく刻むことができる。中でもハンの木ゲレンデは全長3,030mを誇り、途中でコース脇のツリーに入ったり地形を攻略したりと、多様な遊び方ができるのだ。
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グッチと同じグーフィーフッターの参加者は、彼のラインをトレースしながら楽しんでいた
さらに、ゲレンデ下部に広がる鐘の鳴る丘ゲレンデやからまつゲレンデは広大な緩斜面で、ゲレンデデビューに最適。栂池の真の魅力は、下部でゲレンデデビュー、中部でクルージングや地形遊び、上部でパウダーハントといった具合にコースを楽しむことができる、奥が深いゲレンデレイアウトにこそあるのだ。ステップアップしながらコース攻略を楽しめるため、グッチも息子たちとのスノーボーディングを満喫できたようだ。
「家族で新しいスノーリゾートに訪れ、探検することができて本当に満足です! ファミリートリップにおすすめしたいリゾートですね」
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ご満悦のグッチファミリー
イベント後のおかわりライディングにも密着!
2時間に渡るライドセッションを終えた一行の次の目的は、レジェンドとのサイン会&記念撮影会。ゴンドラ中間駅内特設会場は大いに盛り上がった。オリジナルTシャツへのサインはもちろん、グッチのシグネチャーボードやウエア、バックパックやビーコンホルダーにまでサインを描くグッチ。アーティストとしての血が騒いだのだろうか、もはやサインにとどまることなく、特大のオリジナルグラフィックを参加者たちに振る舞ったのだった。
「家族や一緒にライディングしてくれたファンたちとスノーボーディングへの愛を分かち合えたことは、本当に特別な体験でした。素晴らしい雪と太陽の下で、これ以上ないくらい、いいバイブスをもらったよ!」
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レジェンドもファンとの交流を楽しんでいた様子。「今回の栂池トリップでもっとも印象に残ったことは?」と聞くと、迷いなく「The Volcom family!」と返してくれた
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自身のシグネチャーボードを前に、サインにも熱が入る
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セッション後は参加者全員で記念撮影
大盛況の「RIDE WITH GUCH」はこうして幕を閉じたのだが……、レジェンドの一日はここで終わらなかった。イベント後、日暮れも近い時間帯で再度ゲレンデクルージングへ出陣。栂池の広大なゲレンデ内で、トップ・トゥ・ボトムでそのライディングを惜しみなく披露してくれたのだった。
レジェンドが一日中楽しみ尽くすほどのポテンシャルを秘めた「つがいけマウンテンリゾート」。幅広いスノーボーディングを支えるゲレンデレイアウトを堪能しに、読者諸君も次回のファミリートリップで栂池を目的地にしてみてはいかがだろうか。
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日中気温が上がったこともあり決して最高のコンディションではなかったが、JAPOWを堪能した
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ゲレンデ中部に位置する白樺ゲレンデでのヒトコマ。迂回路を抜けて開けたところで、往年のファンにはたまらない映像作品『ROADKILL』でのライディングを彷彿とさせるバタートリックを仕掛けた
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ボトム近くまで下りてきても勢いは止まらない。上から勢いをつけてドロップし、コース脇のポイントで軽やかにアクションした
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白馬でのセッションを終え、いざ、次の目的地である群馬・川場リゾートへ
【次回予告】
TG PARKSで披露する柿本優空のクリエイティブライン
ここまで2回の連載で、栂池の幅広い魅力についてお伝えしてきた。次回はフリースタイル色全開、栂池が誇るフルスペックスノーパーク「TG PARKS」にて高校生ライダー・柿本優空が披露したクリエイティブなライディングをお届けする。栂池をオールラウンド・スノーリゾートたらしめる最後のピース、お見逃しなく!
text & photos: Yuto Nishimura(HANGOUT COMPANY)