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北京五輪後初実戦のW杯スロープスタイルで優勝した村瀬心椛の貫禄の滑りと言葉
2022.03.22
さる3月19日、北京五輪後初実戦となるチェコ・スピンドレルフで行われたFISワールドカップ・スロープスタイル第5戦で村瀬心椛が優勝した。同種目では第1戦目の優勝に続いて今季2勝目となり、現時点でワールドカップスタンディング(年間総合ポイント)のトップにつけている。
予選から圧倒的な強さを誇った村瀬は、2位と22ポイントの差をつけてトップ通過を果たしていた。決勝では最終出走となり、1本目で圧倒的なポイントをマーク。村瀬が2本目を迎えた時点で誰もそのポイントを上回ることができなかったため、出走前に優勝が確定した。
しかし村瀬は2本目に、1本目のルーティンを上回る滑りを披露。スイッチBSボードスライド・プレッツェルオフ→BS900ウェドル→CAB540ウェドル→FSリップスライド270オフ→FS1080メロンを決めて89.25と自身のポイントを上書きした。
筆者は今大会を生放送していたJ SPORTSの解説を務めさせていただいているため、リモートでライダーたちと言葉を交わすことができるのだが、大会直後に村瀬は次のように語ってくれた。
「オリンピック終わったあとの大会でプレッシャーもあったんですけど、自分のやるべきことをしっかり出し切れて優勝できてよかったなと思っています。1週間後にスイスの大会も控えているので、年間でも総合1位をとりたいと思っていますし、今以上のレベルで今日の大会での課題を活かせたらいいと思います」
決勝2本目でこれ以上ポイントを伸ばす必要はないが攻めた理由について問うと、「900じゃ終われないと思いました。1080をカッコよく決めて勝ちたかったので、成功できてよかったと思います」と力強く答えてくれた。北京五輪ビッグエアで銅メダルを獲得したことで、滑りだけでなく言葉の端々にも貫禄が漂っているように感じた。
また、男子では16歳の長谷川帝勝が善戦。惜しくも表彰台は逃したが、世界の強豪相手に4位と健闘した。
「表彰台に乗れなかったのは悔しいんですけど、自分のランが2本ともしっかりできたのはよかったと思います。これからもしっかり結果は残していきたいと思っていますが、一番は自分の滑りをしっかり見てもらうことと、ライダーたちがいいと思ってくれる滑りをしたいです」
北京五輪に出場した飛田流輝は6位、木俣涼真は11位に終わった。
女子結果
1位 村瀬心椛
2位 ジャスミン・ベアード(カナダ)
3位 アリアン・ブッリ(スイス)
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男子結果
1位 ティアーン・コリンズ(ニュージーランド)
2位 ウィリアム・マティセン(スウェーデン)
3位 ルーク・ウィンケルマン(アメリカ)
4位 長谷川帝勝(日本)
6位 飛田流輝(日本)
11位 木俣涼真(日本)
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