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X GAMESスーパーパイプで平野歩夢が完璧なトリプルコーク成功。兄弟で表彰台へ

2022.01.22

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米コロラド州アスペンで開催されているX GAMESスーパーパイプで、平野歩夢がFSトリプルコーク1440を決めた。DEW TOURで放ったハーフパイプ史上初となるトリプルコークは着地時のエッジングが若干強く失速していたが、今回はパーフェクト。続くCABダブルコーク1440で転倒してしまい惜しくも2位に終わったが、非常に大きな成果のある大会となった。
40分のジャムセッションで行われ、結果的にひとり4本のランが許された。優勝は先日のLAAX OPENが今シーズンの初戦となったスコッティ・ジェームス(オーストラリア)。2、3本目にスイッチBSダブルコーク1260→CABダブルコーク1440→FS900→BSダブルコーク1260→FSダブルコーク1260という高難度なルーティンを完璧に決めた。
3位には歩夢の弟・海祝が入り、兄弟で表彰台を射止めるという素晴らしい結果に。2本目のランがベストポイントに採用され、誰よりも高く宙を舞ったメソッドエアから入ると、FSダブルコーク1080→CABダブルコーク1080→FSダブルコーク1260→BS900というルーティンを見事成功。難易度以上にオーディエンスを沸かせるエアの高さを誇っていた。
歩夢は3本目にFSダブルコーク1440→CABダブルコーク1440→FSダブルコーク1260→BSダブルコーク1260→FSダブルコーク1080というLAAX OPENで優勝したルーティンを完璧に成功させるも、スコッティのポイントを塗り替えることができなかった。
X GAMESをテレビ放送するTBSで解説を務める予定の筆者は、大会直後にリモートで歩夢と言葉を交わすことができたのだが、「3本目のランで(スコッティを)マクったと思いました。でも、ジャッジがトリプル(コーク)を見たいということなんだろうなって」
そして、スコッティを後ろに控えて挑んだ4本目。冒頭で述べたようにファーストヒットでFSトリプルコーク1440を繰り出したのだ。トリプルコークを操るライダーは戸塚優斗と平野流佳もいるのだが、強烈なスピンの遠心力を抑えるために若干スピンが足りない状態で強めのエッジングを用いて着地する傾向が見られるのだが、今回歩夢が繰り出したトリプルコークはダブルコーク1080のそれと何ら変わらないほど完璧にソールの面で雪面をとらえた。
「今までの大会以上に、練習のとき以上に完璧に決まってビックリしました。ランとしてはダメだったけど、ひとつの技として考えれば次につながる確信が持てる内容でしたね」
実のところ歩夢は首を痛めていて公式練習もほとんど参加できず、痛み止めを6錠飲んで今大会に臨んでいた。例年よりもスーパーパイプのサイズは小さく、スキーの大会後だったこともあり、コンディションはベストからはほど遠かった。出場ライダーの多くが転倒していたことが、それを物語っている。
「弟も出ていたから貴重だと思ったし、ショー的な感覚で出場することを決めました。でも、出たら出たで痛み止めも効いてきて、アドレナリンも出て、結果的にはいつもどおりの大会になりましたね(笑)」
北京五輪に向けての調整のためにプロ最高峰の大会をキャンセルするライダーもいる中、歩夢は大会を通じてしか得ることができない貴重かつ大きな経験を積んだということだ。この模様は今夜0時30からのTBS「S☆1」で放送される。

男子スーパーパイプ結果
1位 スコッティ・ジェームス(オーストラリア)
2位 平野歩夢(日本)
3位 平野海祝(日本)
全結果はこちら

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