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北京五輪前のW杯スロープスタイル最終戦は岩渕麗楽4位、大塚健6位、木俣椋真9位
2022.01.16
スイス・ラークスで開催されていた伝統の一戦、LAAX OPENはワールドカップとの併催で行われているため、北京五輪前の最後のFIS大会となる。それだけに各国の代表争いに大きな影響を与えるわけだが、それは日本も同じだ。
女子では村瀬心椛と鬼塚雅が出場を見送る中、代表入りはほぼ確定しているだろう岩渕麗楽が参戦。ひとり2本のランのベストポイントで争われた決勝にて、1本目はジブセクションで若干のグラブミスがあったものの、CAB900から伝家の宝刀であるBSダブルコーク1080を決めるなど76.16ポイントをマークして表彰台圏内につけた。2本目はジブセクションでのミスを正してより完成度の高いランを披露するも、BSダブルコーク1080の着地に嫌われてしまい、惜しくも4位に終わった。
優勝は、2本目のランでスイッチBS900からのつなぎでFSダブルアンダーフリップ900かと思いきや、着地寸前に180加えて1080とするなど、非常にスタイリッシュなランが光ったテス・コーディー(オーストラリア)が飾った。ビッグエアを得意とするアンナ・ガッサー(オーストリア)は優雅なジャンプを決めて2位に、3位には独特の回転軸でBS1080をクリーンに決めたアニカ・モーガン(ドイツ)が入った。
予選1位通過を果たしていた大塚健はセミファイナル3位で決勝に駒を進め、1本目を終えた時点で3位につけていた。2本目でポイントを伸ばしてきたライダーにより順位を落とされ、逆転を狙った2本目。1本目でミスしていた3セクション目のナックルウォールをしっかりと攻略し、4セクション目のジャンプでCABトリプルコーク1620を繰り出すも、気温が高く雪が緩み荒れていたランディングバーンをとらえることができなかった。
もうひとり決勝進出を果たしていた木俣椋真は、1本目の4セクション目でスイッチBS1620の着地に嫌われてしまい、後がなくなった2本目。同じセクションでスイッチBS1620を繰り出し着地に成功するも、緩んでいた雪面にエッジを喰われて失速してしまい万事休す。日本人ライダーたちは男女ともに、残念ながら表彰台には一歩届かなかった。
3セクション目のナックルウォールと6セクション目にクォーターパイプがレイアウトされた難コースを制したのは、アメリカの伏兵、ショーン・フィッツシモンズ。2位にはソチ五輪の同種目で銀メダルを獲得したステール・サンドベック(ノルウェー)、3位は遊び心あふれるクリエイティブなライダー、ジェイク・キャンター(アメリカ)となった。
男子結果
1位 ショーン・フィッツシモンズ(アメリカ)
2位 ステール・サンドベック(ノルウェー)
3位 ジェイク・キャンター(アメリカ)
6位 大塚 健(日本)
9位 木俣椋真(日本)
14位 國武大晃(日本)
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女子結果
1位 テス・コーディー(オーストラリア)
2位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
3位 アニカ・モーガン(ドイツ)
4位 岩渕麗楽(日本)
10位 芳家里菜(日本)
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