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ラニーニャ現象の発生確率が87%にアップ。今季もJAPOWが余る“奇跡の冬”になるか?
2021.10.15
2シーズン連続となるラニーニャ現象の発生が現実味を帯びてきた。アメリカ時間の10月14日、NOAA(アメリカ海洋大気庁)は10月のENSO(エルニーニョ・南方振動)をアップデートし、ラニーニャ現象が今冬に発生する確率を87%と発表。先月の70〜80%からさらに引き上げた。
ラニーニャ現象なのかどうかを判断する最初のステップとして「ニーニョ3.4」と称される重要な海域の水温が指標となるのだが、9月の時点で1ヶ月の平均値が1991〜2020年までの長期平均値よりも0.5℃低かった。その低さが今後も維持される理由として、太平洋赤道域の水面下に平均よりも冷たい水が大量に存在することを挙げている。これらの冷水は表層への供給源となっており、ここ数週間で強まっているようだ。
また、ラニーニャ現象が発生するための最終的な条件は、その冷たい表層水に大気が反応する兆しを見せていること。この1ヶ月間、東から西に吹く赤道付近の低層風が平年よりも強く、大気中の高層風が西から東に吹くようになった。これらの兆候とインドネシアでは平年より雨が多く、中部太平洋では雨が少ないことから、ラニーニャ現象発生時に活発化するウォーカー循環(太平洋赤道付近の大気の東西循環)が強まったと指摘している。
日本では気象庁が11日にエルニーニョ監視速報を発表。先月の段階では今年8月から来年3月までのラニーニャ現象発生確率を30%としていたが、今年10月から来年2月までの発生確率を70%にまで引き上げている。
昨シーズンに引き続き、JAPOW(ジャパウ: JAPAN POWDER SNOWの略称)を求める外国人が少ない、日本人スノーボーダーにとって“奇跡の冬”になる可能性が高まってきた。ギアやフィジカルの準備はもちろん、テレワークやワーケーションなど働き方についても、今のうちからシミュレーションしておくといいかもしれない。
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