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北米の記録的熱波による干ばつの影響でカナダの人気リゾートが今季営業を断念
2021.08.12
地球温暖化の影響は雪を降らせないだけでなく、雪を造ることにも影響を及ぼす。
北米では今年6〜7月の約1ヶ月間、ヒートドーム現象が発生。1000年に一度と言われる熱の幕が太平洋岸北西部を覆い尽くし、カナダ・ブリティッシュコロンビア州リットンでは観測史上最高気温となる49.6℃を記録するなど、異常気象の脅威にさらされた。
そのカナダ中南部に位置するマニトバ州で人気を誇るゲレンデのひとつ、ホリデーマウンテンリゾートが干ばつの影響により今シーズンの営業を中止すると発表。「マニトバ州南部の未曾有の干ばつにより、当リゾートの雪を造成するための水源に大きな影響が出ています」とSNSに投稿された。同リゾートが雪を造るために水を得ていたペンビナ川も干ばつの影響を受けているとのことだ。
60年の歴史を誇る同リゾートが冬季営業を行わないのは初。2022年12月の再開を目指している。