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未来の人工雪が誕生。外気温に依存せず氷を砕くことなく造る「Snow4Ever 200」

2021.07.05

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イタリア・南チロルに拠点を置くDEMACLENKO(デマクレンコ)が、これまでの人工降雪機・造雪機に革命をもたらす。外気温に依存することなく、氷が凍結していない状態でも人工雪を造ることができる「Snow4Ever 200」を発表した。
人工降雪機は気温が氷点下時に、圧縮した空気と水を空気中に噴射する、もしくは大型扇風機で水分を撒くことで凍らせて雪を造るため、雪質や量は外気温や湿度によって大きく左右される。また、人工造雪機は気温に関係なく専用の製氷機で作られた氷を細かく砕いて噴射する、いわゆるアイスクラッシュシステムと呼ばれるもの。夏のイベントやシーズン開幕の早いゲレンデなどで人工雪が山状に盛られたものを見たことがあるかもしれないが、フレーク状の氷として造られる。
このSnow4Ever 200が革命的な理由として、フレーク状の氷ではないより本物に近い人工雪を外気温に左右されることなく一年中造れること。しかも、エネルギー消費量を大幅に削減しており、化学添加物を加えることなく水と空気があれば高品質の人工雪が造れると同社は説明している。また、特許技術として除氷システムを採用しており降雪機のパーツが氷結しないため、中断することなく作業を進められるという。
このシステムは、自動車内装の最先端技術を提供している3CONとの共同開発により実現。今後の雪造りのスタンダードになることで地球環境への負荷を減らし、より本物の雪に近い感覚でライディングできる日が来るのを待ちたい。

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