BACKSIDE (バックサイド)

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アジア系スノーボーダーのコミュニティによる初イベントで片山來夢が大暴れ

2021.07.03

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新型コロナウイルスによる影響で、アメリカではアジア系に対するヘイトクライムが急増していたことを受け今年4月、言わずと知れた平昌五輪女子ハーフパイプ金メダリストで韓国系アメリカ人のクロエ・キムが、自身も10代前半から人種差別を受けてきたことを告白。2014年、X GAMES史上最年少メダリストとなる13歳で銀メダルを獲得したときに初めてヘイトメッセージを受け取ったことを明かし、「五輪で優勝したからといって人種差別からは逃れられない」と話した。
アメリカの主要都市では2021年に入ってからの3ヶ月間で、アジア系を狙ったヘイトクライムと見られる事件が前年同時期の2.6倍に上っており、コロナ禍により加速していることがわかる。しかし、第二次世界大戦や日米貿易摩擦などによりアジア系ヘイトは脈々と繰り返されてきた。
こうした背景がある中で2012年、現在CRAB GRABで営業部長を務める韓国生まれのAKことアンドリュー・ケリーはHIGH CASCADE SNOWBOARD CAMPで働くことになり、そこで南カリフォルニア出身のフィリピン系アメリカ人、ニルヴァーナ・オルタネスと出会い、共通の経験やスノーボード観が合致して意気投合。アジア系アメリカ人によるスノーボードコミュニティ「SOY SAUSE NATION」のアイデアが生まれた。このアイデアは口コミにより広まっていき、マイルズ・ファロン、ヘイリー・ラングランドといったトップライダーやフォトグラファーのマイク・ヨシダなど、才能あふれるアジア系アメリカ人たちが集まったのだ。
そして初となるイベント「SOY SAUCE NATION’ALS」が、さる6月24、25日にオレゴン州マウントフッドで開催された。日本からは片山來夢が招待され、多くのアジア系スノーボーダーたちとのセッションを楽しんだ。アイキャッチ画像にも使用しているとおり、マイルズとのコラボで会場を沸かすなど、大暴れ。「SOY SAUCE NATION’ALSは最高でした。招待してくれてありがとう。次回、みんなに会えるのが待ち遠しいよ」と自身のSNSに英語でコメントしている。
ムービーは字幕なしで英語が飛び交っているので面白みを感じない読者もいるだろうが、上述した内容を踏まえて観ていただければ幸いだ。同じアジア人として、SOY SAUSE NATIONの活動に注視していきたい。

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