BACKSIDE (バックサイド)

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地球最強スノーボーダーがついに決定した「NATURAL SELECTION」最終戦解禁

2021.04.18

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スタート地点にはリフトではなくヘリで向かう。バックカントリーフリースタイルの世界一を決めるべく、トラビス・ライスを中心に何年もかけて計画されたツアー戦「THE NATURAL SELECTION TOUR」がついに最終戦を迎えた。それは、地球最強スノーボーダーが決定することを意味する。
アメリカ・ワイオミング州ジャクソンホールでの初戦、カナダ・ブリティッシュコロンビア州ボールドフェイスでの2戦目を勝ち抜いたライダーたちがアラスカ・トードリロマウンテンに集結。見渡す限り山しか見えないスノーボーダーが目指す究極の地にて、史上最高のバックカントリーフリースタイル決戦が行われた。
決戦の舞台は“モンラッシェ”と呼ばれる、究極の地で選りすぐられた究極の斜面。標高3,800フィート(約1,160m)のスタート地点から1,300フィート(約400m)の標高差を滑り下りる。その斜面の平均斜度は35°だ。スパインやウインドリップ、クリフなど豊富なナチュラルヒットが数多く点在する、まさにバックカントリーフリースタイル世界一決定戦にふさわしい舞台である。選ばれし者たちがその斜面から自由にラインを選び、その難易度、ヒットしたフィーチャーの大きさ、ライン内で繰り出されたトリックの多様性など、総合的な印象でジャッジングされた。
男子のセミファイナルは、2戦目の覇者であるクリス・ラズマン(カナダ)と初戦を勝ち抜いたベン・ファーガソン(アメリカ)、同じく初戦を勝ち抜いたミッケル・バング(ノルウェー)と初戦の覇者であるマーク・マクモリス(カナダ)がそれぞれ対戦。女子は初戦を制したゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)、2戦目を制したロビン・バン・ジン(カナダ)、そしてハナ・ビーマン(アメリカ)を加えた3名により争われる。ひとり3本滑り、ベストポイントを叩き出した者が勝ち上がるルールだ。
日本時間の4月17日(土)早朝4時に、Red Bull TVにてそのすべてが解禁となった。男子はミッケル、女子はロビンが初代チャンピオンに輝くという結果に。しかし本大会は結果以上に、その中身が面白いのだ。それは先述したとおり、無限大の可能性を秘めた手つかずのバックカントリーに、世界トップクラスのスノーボーダーたちが己のラインを選択し、あらゆる地形にアジャストさせながら表現するライディングがクールすぎるから。
アーカイブ映像はおよそ2時間半と長尺で、しかも英語が飛び交っているので苦手な人にとっては細かい部分までの理解は難しいだろうが、本記事で綴った内容を把握したうえでご覧いただければ楽しめるはず。どうか、世紀の一戦の目撃者になっていただきたい。

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