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ニセコ生まれのフリーライド王者 渡辺大介が「横浜中華街 映画祭」で俳優デビュー!?

2021.03.31

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さる2月12日に長野・白馬コルチナで開催された「JAPAN FREERIDE OPEN」を制した、北海道・ニセコに出自を持つ渡辺大介。生まれも育ちのニセコという生粋のローカルでありながら、スノーボードクロスの競技者としてワールドカップを転戦していた経験を持つなど、フリーライドスキルが高いことは言うまでもないわけだが、本題に入る前にさらに深堀りしておきたい。
筆者は同大会のジャッジを務めさせていただいていたためコースインスペクションをしていたのだが、前々日の降雪後にトラックが刻まれたうえに気温が上昇し、そのまま雪が降ることなく冷えて固まった状態でオープンクラスの大会当日を迎えた。まともに滑ることがままならないほどボコボコのバーンだったにも関わらず、並み居るフリーライドの達人が顔をそろえる中、渡辺ただひとりだけが流れるようにスタイリッシュに滑っていたのだ。
そんなフリーライド王者が、なんと俳優デビュー(?)を果たした。「いつの時代も人をワクワクさせる場であり、人々に愛される街であり続けたい」と考える横浜中華街が企画した「横浜中華街 映画祭」に参加しているクリエイター、宮尾昇陽監督が手掛けた『滑板拳』の主役に抜擢されたのだ。
横浜中華街の中華料理店を営む主人公を熱演。簡単にストーリーを紹介すると、東京五輪スケートボードの日本代表として出場予定だったが、新型コロナウイルスの影響によりオリンピックが延期に。中華料理店を経営していた父が他界したことをキッカケに夢を諦め家業を継ぐも、仕事に熱が入らず悶々とした数年間を過ごしていた。2024年、店前でスケーターに激突されたことを契機に過去の記憶がフラッシュバックし、スケートボードのアクションや幼少期から経験していたカンフーがリンクし感覚が研ぎ澄まされ、料理人として大成功を収めていく。カンフーの師匠役として、俳優でありプロサーファーの真木蔵人も出演。
「数年前、フォトグラファーの松田健太郎の結婚式で牧師役をやったんですが、そのときに記録で入っていたカメラマンが今回の映画監督だったんです。横浜映画祭の話がきたときに、主役はあの結婚式にいた牧師がいい!ってなったみたいで、声をかけてもらったんです(笑)」
人生、これだから面白い。2021年のフリーライド王が主演する『滑板拳』、横乗りどっぷりのキャスト陣で制作したと宮尾監督のSNSに綴られており、スケートボードが題材というだけでなく、音にも非常にこだわって創られている。さらに、今作は長編の脚本から一部を抜粋したものとも公表されていることから、本編でも渡辺の名演技が観られるのかもしれない。
お世辞抜きに面白いので、まずは短編ムービーをご堪能あれ。

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