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岩渕麗楽と村瀬心椛がW杯スロープスタイル最終戦で見事ワンツーフィニッシュ

2021.03.29

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スイス・シルヴァプラーナで開催されたFISワールドカップのスロープスタイル最終戦で、岩渕麗楽と村瀬心椛がワンツーフィニッシュ。有終の美を飾った。岩渕はワールドカップのビッグエアでは5度優勝しているものの、スロープスタイルでは初優勝。村瀬は同種目では初の表彰台獲得となった。
前日の予選が天候不良により延期となったため、男女ともに予選と決勝が同日に実施されるという強行スケジュールで行われた。天候は晴れ、気温マイナス3℃、風は3m強と上々のコンディション。ファイナルはひとり2本のランを行いベストポイントで勝敗を決する。
予選を1位で通過していた岩渕はファイナルでは最終走者となり1本目、ジブセクションはFSリップスライド270オフなどパーフェクトとはいかなかったもののメイクすると、3連ジャンプでFSダブルアンダーフリップ900→CAB900→BSダブルコーク1080をクリーンに決め、ラストヒットはジブとトランジションから選択できるのだが、難しいとされるトランジションでクリップラーを決めて91ポイントを記録。結果として、このポイントを塗り替えるライダーは現れなかった。
ジブトリックのクオリティを高められればさらなるポイントアップが望めたわけだが、そうでなくても90ポイント台を叩き出したということは、それほどまでにジャンプの印象がよかったということだろう。その素晴らしいランを映像でご確認いただきたい。

村瀬は1本目でジブセクションを危なげなく攻略すると、3連ジャンプではCAB540→FS720→BSダブルコーク1080を成功させて、ラストのトランジションではクリップラー。CAB540を900に、BSダブルコーク1080を1260にと余力を残した状態で88.75ポイントをマークし2位につけていた。
勝負の2本目。ファーストジャンプで特大のCABダブルアンダーフリップ900でフラット付近まで飛んでストンプすると、セカンドジャンプのFS720も飛距離を出してメイク。そして、サードジャンプでBSダブルコーク1080を完璧に決めた。ジャンプの大きさを踏まえるとトリックの難度以上に攻めに転じたわけだが、完成度が重視されたのか、84ポイントと1本目の記録を塗り替えることができなかった。
「今シーズンはずっと表彰台に乗れていなくて、スタート前に自信がないことが多かったんですけど、今シーズン最後の大会で1位をとれてうれしいです。来シーズンはオリンピックの年で、今年よりもシビアな大会が増えてくると思うんですけど、その中でオリンピックをイメージしながら大会でいい成績を出していきたいです」
冒頭で述べたように、スロープスタイルではワールドカップ初優勝。今大会もJ SPORTSで生放送しており、大会直後に岩渕が発した喜びのコメントと、来シーズンに控えた北京五輪に向けての展望を聞くことができた。
また、村瀬は次のように語ってくれた。
「本当は最後のジャンプで(BSダブルコーク)1260をやりたかったんですけど、抜けでミスしちゃってそれができなかったのは悔しいです。でも、最後の大会で2位になれたのはすごくうれしいです」
これまでの大会では表彰台に上っても「悔しい」しか発してこなかった村瀬だけに、笑顔で喜びを噛み締めている姿を見ることができてよかった。
男子は大塚健と濱田海人がファイナルに駒を進めていたが、ともに決めきることができず表彰台には届かなかった。しかし、大ケガからの復帰のシーズンだった大塚にとって、今季1戦しかなかったビッグエアでは4位だったが、世界選手権を含めてスロープスタイルは3戦続けて予選敗退だっただけに、最終戦でファイナルの舞台に立てたことで来シーズンにしっかりとつながることだろう。また、濱田も大会直後のインタビューでバック・トゥ・バック1620にトライできたことに手応えを感じていた。
男子優勝は世界選手権を含めてFIS大会スロープスタイル3連勝となったマーカス・クリーブランド(ノルウェー)。X GAMESビッグエアも制しているだけに、ケガに泣かされてきた天才ライダーがオリンピックイヤーに向けて本来の実力を発揮している。

今季のFIS大会はこれにて閉幕となる。コロナ禍ということで大会数が激減し、スケジュールも二転三転したが、そうした中でも素晴らしいライディングを披露してくれたライダーたちに敬意を表したい。繰り返しになるが来シーズンはオリンピックイヤー。熾烈なるバトルが繰り広げられることは間違いない。弊サイトではそうした熱き戦いを濃厚にレポートしていく。
 
女子結果
1位 岩渕麗楽(日本)
2位 村瀬心椛(日本)
3位 テス・コーディー(オーストラリア)
12位 芳家里菜(日本)
12位 鬼塚 雅(日本)
全結果はこちら
 
男子結果
1位 マーカス・クリーブランド(ノルウェー)
2位 リアム・ブレアリー(カナダ)
3位 クリス・コーニング(アメリカ)
11位 大塚 健(日本)
12位 濱田海人(日本)
20位 飛田流輝(日本)
42位 國武大晃(日本)
全結果はこちら

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