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MarkusKleaveland

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全40ランの半数が5回転1800という空前絶後の空中合戦 X GAMESビッグエア

2021.02.01

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過去最高レベル。間違いなくこう断言できる。結論から伝えてしまうとタイトルに綴ったように、ひとり5ランを8名のライダーが行ったのだが、40ラン中の半数が1800という大激戦。5回転時代に突入したのだ。
そんな激戦を制したのは、ノルウェーが生んだスピンマスター、マーカス・クリーブランド。1本目にBSクワッドコーク1800、2本目にCAB1800を決めて、それぞれ48ポイント。計96ポイントで金メダルを獲得した。ちなみに今大会は回転方向(以前のX GAMESビッグエアは右方向〈BSとCAB〉と左方向〈FSとスイッチBS〉それぞれのベストポイントの合算だった)に関係なく、ベスト2ランの合計得点で争われていた。
2位にはフラットスピンの王子、スヴェン・ソーグレン(スウェーデン)。2本目にBS1800で48ポイントを叩き出すと、3本目以降はCAB1800のローストビーフ(後手で股の間を通してヒールサイドをグラブ)にこだわった。最終ランで同トリックをパーフェクトに決めるとマーカスを上回ったかのように映ったが、47ポイントで1ポイント及ばず。
3位にはモンス・ロイズランド(ノルウェー)がスイッチBS1620とFS1800を決めて、計93ポイント。銅メダルに輝いた。

日本からは大塚健と角野友基が参戦。大塚は2本目にFSクワッドコーク1800を繰り出し、本人としては着地がクリーンではなかったため納得いかなかったようだが、今大会最高ポイントとなる49点をマーク。3本目以降、CABクワッドコーク1800にこだわり、背中から氷のように硬いランディングに何度も叩きつけられ心配したが、大会後のリモート取材では「ちょっとお尻が痛いくらい」とおどけてみせた。残念ながら3本とも着地を決められず、5位に終わった。トリックを変えていればメダルは獲れていただろう。仮定の話は面白くないが、あえて言わせていただく。最後まで攻めの姿勢を貫いた大塚に敬意を表したい。
角野は1本目からFS360のステイルフィッシュで超絶スローに自己表現すると、1800以上の高回転スピンを持ち技として隠しながらも、BSトリプルコーク1620とスイッチBSトリプルコーク1620のスタイルにこだわった。回転数以上に“魅せる”ことを貫いたが、6位に甘んじる結果に。

コロナ禍の影響により練習環境の確保が危ぶまれていると想像していたが、そんな心配をよそに来シーズンの北京五輪に向けてビッグエアシーンは大きく前進していた。1980が求められる時代になるのか、1800の完成度を高めることが勝敗を分けるのか。人間の限界を押し上げ続けているビッグエア競技は繰り返しになるが、さらなる新時代に突入したようだ。
 
男子ビッグエア結果
1位 マーカス・クリーブランド(ノルウェー)
2位 スヴェン・ソーグレン(スウェーデン)
3位 モンス・ロイズランド(ノルウェー)
4位 クリス・コーニング(アメリカ)
5位 大塚 健(日本)
6位 角野友基(日本)
7位 ダスティ・ヘンリクセン(アメリカ)
8位 レネ・リンネカンガス(フィンランド)

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