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X GAMESスロープを制したのは女王ジェイミー・アンダーソン。岩渕&村瀬惜敗
2021.01.30
米コロラド州アスペンで開幕したフリースタイルスノーボーディングの祭典、X GAMESアスペン大会。新型コロナウイルスが猛威をふるう中、無観客で開催される。
初戦となった女子スロープスタイルには、日本から岩渕麗楽と村瀬心椛が参戦。先ほど熱戦に幕を下ろし、両名とも難コースに苦しめられ表彰台を逃してしまった。
8名のライダーで35分間のジャムセッションを行い、結果的にはひとり4本のランが許された。前半はジブがタイトな間隔で3セクション続き、2連キッカー、2連トランジションというコース構成。ベストランのポイントで争われる。
第1走者の岩渕は4本とも完走することはできなかった。1本目は2連キッカー後のトランジションでFS360を繰り出すもランディングをとらえることができず、2本目はジブでミス。3本目は2個目のキッカーでBSダブルコーク1080と攻めるも転倒、4本目は1本目同様、最初のトランジションで着地を合わせられなかった。
村瀬はすべてのランでジブセクションをクリーンに攻略していたが、最初のトランジションに苦しめられた。1、2本目ともにCAB540→FS540と2連キッカーを成功させたが、トランジションでのスイッチBS180でビッグエアを生み出すことができず転倒こそなかったが減速。ラストヒットに必要なスピードに乗せることに苦戦していた。しかし2本目はBS900に成功して、この時点で3位に食い込んだ。
3本目は2連ジャンプで技の難易度を上げ、CAB900→FS900のコンボで勝負に出るも、やはり最初のトランジションでの減速でラストヒットのBS900につなげられず転倒。4本目はファーストジャンプのCAB900の着地時に後傾になってしまいスピードを失い、セカンドジャンプのFS900がランディングに届かず万事休す。
こうした難コースを制したのは、スロープスタイルの女王ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)だった。BSリップスライド@ダウンレール→BSボードスライド・フェイキーオフ@レインボーレール→CAB270オン・フェイキーオフ@フラットダウンレール→CABダブルコーク900@キッカー→FS540@キッカー→スイッチBS180@トランジション→BS720@トランジションというルーティンを1本目に見事成功させ、そのポイントのまま逃げ切った。
やはり、フリーライディングでの滑走スキルの差が浮き彫りになった結果と言えるだろう。コンテストが限られてしまっている2020-21シーズンではあるが、今後に向けての課題が明確に見えたことで、岩渕と村瀬のさらなる飛躍に期待したい。
女子スロープスタイル結果
1位 ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)
2位 ゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)
3位 ローリー・ブルーイン(カナダ)
4位 ジュリア・マリノ(アメリカ)
5位 村瀬心椛(日本)
6位 岩渕麗楽(日本)
7位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
8位 アニカ・モーガン(ドイツ)