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オーストラリア初の屋内ゲレンデがシドニーに誕生か。総工費3億ドル規模を予定
2020.11.01
2018年に最初の提案がなされていたが、ようやく本格始動といったところか。オーストラリア最大の都市・シドニー西部を流れるネピアン川近郊に位置するペンリスに開発予定となっているWINTER SPORTS WORLD(WSW)が誕生すれば、オーストラリア初のインドアゲレンデということになる。このまま順調に進めば2021年に開発計画が確定し、すぐに着工する予定だ。
総工費は3億ドル(約314億円)。ちなみに、かつて千葉・船橋にあった屋内ゲレンデの火付け役、ららぽーとスキードームSSAWS(ザウス)の総工費は約400億円だった。ゲレンデの規模は長さ約300m、トップからボトムまでの高低差は約46m。隣国であるニュージーランド最大の都市・オークランドから20分ほどの距離にあるSNOWPLANETは長さ200mなので、オセアニア最大の屋内ゲレンデとなるわけだ。スノーボードやスキーの滑走以外のアクティビティとしては、アイススケートリンク、アイスウォール、ロックウォールなどが併設され、170室のホテルやレストラン、バーなどが同敷地内に建設される。
オーストラリアにはスレドボやベリッシャーといった主要なゲレンデがあるが、これらはシドニーから車で約5時間と遠い。今回提案されているWSWはシドニー中心部から30分ほどの距離となるので、これまで以上に多くのスノーボーダーやスキーヤーが誕生することになるだろう。
2018年の平昌五輪ハーフパイプ男子で銅メダルを獲得したスコッティ・ジェームス、2010年のバンクーバー五輪ハーフパイプ女子でトラ・ブライトが金メダリストに輝くなど、世界トップレベルのライダーが輩出されるようになってきたオーストラリア。その成長をさらに加速させるべく、年間を通じて冬季オリンピックチームにトレーニング施設として提供することが期待されている。
photos: WINTER SPORTS WORLD