2007年、暖冬を痛感したことで“雪を守る”ためにPROTECT OUR WINTERS（POW）を立ち上げ、気候変動に立ち向かう環境保護主義者として知られるプロスノーボーダー、ジェレミー・ジョーンズ。彼が主演を務めるドキュメンタリー映画『PURPLE MOUNTAINS』が9月16日（水）にオンライン公開されるのだが、それに先駆けて予告編がドロップされたのでお届けしたい。
今年11月3日に控えているアメリカ大統領選挙に向けて、全米に5,000万人以上いるとされているアウトドア愛好家たちを巻き込むべく、ジェレミーは本作を贈る。大統領選翌日がパリ協定（1997年に採択された京都議定書以来18年ぶりとなる気候変動に関する国際的枠組み）脱退完了という皮肉な巡り合わせだからだ。現在のアメリカ西海岸は熱波と落雷による山火事に悩まされており、バラク・オバマ前大統領が「地球を守る行動はこの投票にかかっている」と言及するほど。アメリカでも意見が分かれる気候変動問題について、考えが相違している人々と率直に議論を交わしながら、共通点を模索するジェレミーの姿が映し出されている。
直接的に日本には関係のない話かもしれないが、雪を愛するスノーボーダーとしてアメリカの将来は気になるところ。きれいな空気、きれいな水、美しい雪を求め、持続可能な未来を描くひとりの男の物語。