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オーストラリアの2ゲレンデが新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業中止に
2020.08.05
8月2日、オーストラリア南東部のビクトリア州メルボルンで新型コロナウイルスの新規感染者が1日当たり671人と過去最高を記録したため、非常事態宣言が発令。メルボルンは同国第2の都市であり、夜間の外出禁止や外出制限などロックダウンがさらに強化された。
それらを受けて、ふたつのゲレンデが営業中止を余儀なくされてしまったのだ。ビクトリア州では7月9日からロックダウンがすでに敷かれていたため、同州のフォールズクリーク(アイキャッチ画像の撮影地)とマウントホッサムは8月19日まで営業停止の措置がとられていたのだが、再開を待つことなく中止に追い込まれた。
「COVID-19の感染拡大を遅らせるための政府の取り組みを弊社では支持し、従業員やお客様の健康を守るために7月初旬にマウントホッサムとフォールズクリークの営業停止を決定しました。これは大変難しい決断でしたが、さらに残念なことにCOVID-19の感染傾向が悪化してしまい、9月13日までビクトリア州に非常事態宣言が発令されたことで、ロックダウンがさらに強化されました。こうした形でウィンターシーズンが終わってしまうことを大変残念に思いますが、この冬に向けて懸命に働いてくれた私たちのクルーや地元のコミュニティに感謝の意を表します。また、お客様のご理解に感謝いたします」
このように、フォールズクリークとマウントホッサムの運営会社であるベイルリゾート・オーストラリアのシニア・バイス・プレジデントでありCOOのピート・ブリューリサウ氏はコメントしている。
また、弊サイトでもおなじみのペリッシャーは同じくベイルリゾート傘下なのだが、ニューサウスウェールズ州に位置するため同州の規制に則って営業は継続される。
7月9日から2回目のロックダウンに入っていたが、真冬のビクトリア州では感染者が急増した。比較的温暖なシドニーを上回っていることから、やはり気温が低く乾燥する地域では感染拡大の傾向が強いのかもしれない。
これから冬を迎える我が国を含めた北半球のスノーボーダーにとっては、憂慮すべき事態である。