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ウィンタースポーツ人口3億人を目指す中国の本気度。巨大室内施設が続々オープン
2020.07.27
さる7月11日、中国・湖南省に屋上がウォーターパークとなっている巨大な屋内スノーリゾート「湘江ジョイ・シティ・スノーワールド」がオープンした。約6年間に及ぶ建設期間を経て、室内スノーパークの面積は30,000㎡。これは世界で第6位の大きさを誇る。
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同リゾートには約120億元(約1,809億円)という巨額が投じられており、年間1,500万人の来場者とともに約30億元(約452億)の年間売上が見込まれている。かつて千葉・船橋にあった巨大室内ゲレンデの先駆け「ららぽーとスキードームSSAWS(ザウス)」が年間およそ130万人の来場者を見込んでいたものの晩年は約60万人まで落ち込んでいたことからも、その桁違いのスケール感が理解できるはずだ。
また、今年6月には四川省の省都・成都市に「成都サナック文化観光都市ウォーター&スノーワールド」がプレオープンしていた。こちらは、世界最大の室内ゲレンデとして2017年6月に開業した「万達スノーパーク」と同じ会社が手掛けている。スノーパークは7階建てのスケールで、うち2階は地下、5階は地上部分にあたる。中国最大の鉄筋コンクリート構造物だ。
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ほかにもショッピングモールや映画館などが併設され、年間最大2,000万人の集客を見込んでおり、スノーパークは常時4,000人の収容力があるとのこと。本格的なオープンは今年9月を予定している。
湘江ジョイ・シティ・スノーワールドには迷路や城、滑り台なども雪で造成されており、日本のように滑ることだけにフォーカスした室内ゲレンデではなく、スノーリゾートとして展開している点にも注目したい。
先述した世界最大の室内ゲレンデ・万達スノーパークも含め、こうして続けざまに巨大室内スノーリゾートがオープンしていることからも、国家プロジェクトとして2022年の北京五輪に向けてウィンタースポーツ人口3億人を目指している中国の本気度が伝わってくる。