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上手さだけでなく“カッコよさ”を表現できる競技者を生み出す育成キャンプとは
2020.07.01
さる6月25日、京都の南西部に位置する大阪KINGSにて、スノーボーダー育成プログラムを有するRIDER WORKSによるキャンプが開催された。RIDER WORKSは2017年よりライダー活動をサポートする事業を運営しており、國武大晃や相澤亮らが所属。阪西翔と稲村樹をテクニカルコーチに迎え入れ、国内でのトレーニングや国内外への大会帯同など、所属ライダーのサポートを行っている。
オリンピックを筆頭とした国際大会での活躍を目指す多くの若手ライダーが所属しているわけだが、大会結果だけでなく、自己表現できるライダー育成を目指していることから開催に至った本キャンプ。午前中は11名の参加ライダーによるビッグエアの模擬大会が実施され、国際大会と同じフォーマットのもと、阪西、稲村、そして、外部アドバイザーを務める岡本圭司によるジャッジスコアを踏まえて参加ライダーたちにフィードバックを行うなど、実践さながらの緊張感ある大会となった。
そして午後は、本キャンプのメインイベントであるチーム対抗のクリエイティブセッション。参加ライダーを3チームに分け、各チームがライディングからシューティングまでを行い、ショートムービーを制作するというもの。動画の構想を練るところから始まり、撮影から編集に至るまで参加ライダーたち自らがiPhoneでこなす。それらすべてを約4時間で完了させて納品、上映会で最優秀ムービーを決定するという流れだ。
見事最優秀作品に選ばれたのは、芳家裕里、柿本優空、平井里空、岡島大空で編成されたBチーム。高難度スピンを連発するようなストイックな作風ではなく、ファンなセッションを醸し出す作品に仕上がった。こちらがそのムービーになるので、ぜひチェックしていただきたい。
本キャンプには弊サイトでも度々紹介しており、2020-21シーズンのSAJ(全日本スキー連盟)強化指定選手にも選ばれている長谷川帝勝ら、将来を有望視されている多くの若手ライダーたちが参加していた。大会で勝つための滑りだけでなく、カッコよく魅せる自己表現力にも磨きをかけることで、いちスノーボーダーとしてグローバルで通用するライダーを育成したい。そうしたビジョンを掲げた本キャンプの様子がわかるリキャップ動画がこちらだ。
まずは2022年に開催される北京五輪に照準を合わせ、より積極的な活動を行っていくことだろう。今後のRIDER WORKSの動向にも注目していきたい。