BACKSIDE (バックサイド)

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X GAMESノルウェー大会ビッグエアはマーク・マクモリスが完全制覇し王者奪還

2020.03.08

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ノルウェー・リレハンメルのハーフィエルが舞台となるX GAMESノルウェー大会の男子ビッグエアは、マーク・マクモリス(カナダ)がアスペン大会覇者で同じくカナダのマックス・パロットを打ち破り、見事金メダルを獲得した。
25分間のジャムセッションというルールはX GAMESのおなじみではあるが、今大会では回転方向の異なる上位2トリックの合計得点ではなく、オーバーオール・インプレッション(全体の印象)で争われることに。これが運命の分かれ道となった。
優勝したマークの全5ランを振り返ってみると、FSトリプルコーク1440ミュート、スイッチBSトリプルコーク1620ステイルフィッシュ、BSトリプルコーク1440インディ、BSトリプルコーク1620ミュート、CAB1260ミュートをすべて成功させるという安定感抜群の滑りを披露。完全優勝と言っても過言ではない内容となった。

銀メダルを獲得したマックスは順に、CABトリプルコーク1620インディ(転倒)、CABトリプルコーク1620インディ(転倒)、CABトリプルコーク1620インディ、BSトリプルコーク1620メロン、FSトリプルコーク1620ミュートと、前半の2ランは転倒してしまったものの、後半の3ランで繰り出した技の追い上げがすごかった。3方向への1620をパーフェクトに決めてきたのだ。
特にラストランで決めたフロントサイド方向への1620はなかなかお目にかかれないため高得点を叩き出していたのだろうが、今大会のジャンジングではマークを上回ることは叶わなかった。

3位にはダーシー・シャープが入り、地元ノルウェーを含めた北欧勢を従えて、カナディアンが表彰台を独占する格好で幕を下ろした男子ビッグエア。ひとつだけ言わせていただきたいのだが、今大会に角野友基は出場していなかった。昨年9月に行われた同大会で銅メダルを獲得しており、今年1月のアスペン大会では5位。そのうえで、先週のBURTON US OPENスロープスタイルを制して勢いに乗っていただけに、今大会に招聘されていないことに強い違和感を覚えた。このことだけは日本人ジャーナリストとして加筆させていただき、本記事を締めたいと思う。
 
男子ビッグエア結果
1位 マーク・マクモリス(カナダ)
2位 マックス・パロット(カナダ)
3位 ダーシー・シャープ(カナダ)
4位 モンス・ロイズランド(ノルウェー)
5位 スヴェン・ソーグレン(スウェーデン)
6位 ステール・サンドベック(ノルウェー)
7位 レネ・リンネカンガス(フィンランド)
8位 フリチョフ・ティッシェンドルフ(ノルウェー)

photo: X GAMES

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