BACKSIDE (バックサイド)

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ついに王者陥落。スコッティを破ったのは戸塚ではなく平野流佳。W杯初優勝

2020.02.16

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2018-19シーズンから始まった王者スコッティ・ジェームス(オーストラリア)の12連勝を阻んだのは、そのスコッティの背中を見続けてきた戸塚優斗ではなく、17歳の平野流佳だった。
カナダ・カルガリーで開催されたW杯ハーフパイプ。ひとり3本滑り、ベストランのポイントで争われるおなじみの大会フォーマットだ。流佳は2本目に92.75ポイントを叩き出してトップに立つと、3本目には最高ポイントを塗り替える素晴らしい滑りを披露。FS900テール→BSダブルコーク1260ミュート→FSダブルコーク1440インディ→CABダブルコーク1080ミュート→CABダブルコーク1260インディを決めて94.75ポイントを叩き出した。

予選をトップ通過していたスコッティは、同2位通過だった流佳の直後の出走。2本目のランでは、ファーストヒットで繰り出したスイッチBSダブルコーク1080インディの回転が少し足らずエッジングにより減速してしまうと、そこからCABダブルコーク1080ミュート→FS900ノーズ→BSダブルコーク1260ミュート→FSダブルコーク1260ステイルフィッシュと、いつもより迫力と完成度に欠ける演技となってしまい、ポイントは92.25と2本目の時点で流佳に届かず。

3本目では直前にベストポイントを塗り替えられたプレッシャーもあったのか、王者らしい滑りを魅せることはできなかった。
また、もうひとり日本人として決勝にコマを進めていた平野海祝は10位に終わった。
冒頭で述べたように、ここまで2シーズン負けなしだったスコッティを破った功績は大きい。平昌五輪の直後、2018年3月に平野歩夢と片山來夢がワンツーフィニッシュを飾ったBURTON US OPEN以来、表彰台の中央を譲ることになったわけだ。
今大会に戸塚は参戦していなかっただけに、今月末から始まる伝統の一戦・BURTON US OPENで再び、日本人のワンツーフィニッシュが見られるかもしれない。期待したい。
 
男子ハーフパイプ結果
1位 平野流佳(日本)
2位 スコッティ・ジェームス(オーストラリア)
3位 パット・バーグナー(スイス)
10位 平野海祝(日本)
全結果はこちら

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