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今井胡桃が銀、松本遥奈が銅メダルを獲得したX GAMES女子スーパーパイプ

2020.01.26

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ビッグエアに引き続き、ヤマトナデシコたちがスーパーパイプでも大躍進を遂げた。今井胡桃が銀メダル、松本遥奈が銅メダルを獲得したのだ。日本人スノーボーダーが同種目でメダリストに輝くのは、2006年に銅メダルを手中に収めた山岡聡子以来、14年ぶりの快挙ということになる。
 
30分のジャムセッションで行われ、ひとり4本のランが許された。まずは松本が攻める。3本目、十八番のFSクレイルをハイエアで決めるとBS540ミュートにつなぎ、次のヒットでFS1080を繰り出して勝負に出た。その後はCAB720→FSクレイル→BSテール→FSメロンtoフェイキーをミスなく成功。しかし、高回転スピンのグラブが甘かったこと、1ヒット目と5ヒット目で同じグラブをしてしまったことがどうポイントに響くか気になったが、この時点でトップに躍り出た。
 
続く今井も1、2本目はミスなくFS720と900を順に決めていたので、間違いなく勝負に出る頃合いだった。ファーストヒットからFS1080を見事に決めると、CAB360ミュート→FS540ステイルフィッシュ→BS540ミュート→FS900→メソッドと、高回転スピンのグラブは浅かったもののガッツポーズが飛び出す会心の滑り。スタートエリアで松本のランを目の当たりにしていただけに、プレッシャーをパワーに転換することができたのか。松本のポイントを上回り暫定トップにつけた。
 
4本目は双方ともにファーストヒットで高回転スピンに挑むも転倒してしまい、結果は後続のライダーたちの結果に委ねられた。
 
昨シーズンのBURTON US OPENで女王クロエ・キム(アメリカ)を破った優勝候補筆頭のマディ・マストロ(アメリカ)は、1ヒット目にメソッド・トゥイークを放つと、2ヒット目に伝家の宝刀であるダブルクリップラー900インディのメイクにこだわった。3ラン続けて失敗し、後がなくなった4本目。ファーストヒットのBSエアが乱れてしまい万事休す。
 
今シーズン好調のツァイ・シュートン(中国)もファーストヒットのFS900で転倒してしまい、この時点で日本人ライダーふたりの表彰台が決まった。あとは、2位につけていたケラルト・カステリェト(スペイン)の結果次第。
 
30歳を迎えたベテランは、BS900ミュート→FS900メロン→メソッド→FS360→CAB720インディとヒット数は少なかったものの、エアの高さやバックtoバックの900で短いながらもをグラブを決めていたことなどから逆転劇を演じる結果に。昨年大会の銀を上回る金メダルを獲得した。

銀メダリストに輝いた今井は、ミックスゾーンで次のように語ってくれた。
 
「公開練習で調子が悪くて不安だったんですけど、本番では決めることができてよかったです。ずっとこの大会に出るのが夢だったから、X GAMESに招待された時点でうれしくて。出られるだけでもうれしいのに、初出場で銀メダルを獲れたことが今はまだ信じられません。こういう大舞台で結果を残せたことは今後に活きてくると思います。自分のルーティンでは勝てなくて悩むことも多かったけど、今後はマイナスな部分をより強化して、トリッキーな技やみんなができないような技にもトライしていきたいです」
 
すでに彼女の視線は次の大会に向かっている。
 
初出場となった前回大会では5位。今大会で銅メダルを集中に収めた松本はどう感じたのか。
 
「うれしい反面、悔しさも残っています。4本目に決められなかったのが悔しいですね。2日前の公式トレーニングではすごく調子が悪くてどうしようかと思っていたけど、今日の公式トレーニングから調子が上がってきました。1080を決めることができてすごくうれしいですね。X GAMESは観客が多くて、自分の演技を魅せられる場所。オリンピックとはまた違いますね。結果は悔しかったけど、そういう場で今年も滑ることができてとてもうれしかったです。次は今回決められなかった技を決めたいし、今年よりもワァっと言ってもらえる滑りをしたい」
 
26歳と中堅の域に達したが、まだまだ先を見据えている。
 
先述した平昌五輪ハーフパイプ金メダリストのクロエは学業を優先することなどから今シーズンは戦線離脱しており、女王不在のなか行われた今大会。そんななかクロエの専売特許である1080を成功させたのは、今井と松本の日本人ライダーのみだった。クロエはバックtoバックで1080を操るだけにまだまだ差は開いているが、その差を埋めるべく好発進に成功。さらなる飛躍に期待したい。

女子スーパーパイプ結果
1位 ケラルト・カステリェト(スペイン)
2位 今井胡桃(日本)
3位 松本遥奈(日本)
4位 ツァイ・シュートン(中国)
5位 ヴェレーナ・ローラー(スイス)
6位 ブルック・ドント(カナダ)
7位 ウー・シャオトン(中国)
8位 マディ・マストロ(アメリカ)

photo: TBS

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