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一本の板で山でも海でも遊べるハイブリッドボードの実力とは
2020.01.07
トリノ五輪ハーフパイプに出場し、その後は数々の映像作品に出演してきたフランスを代表するスノーボーダー、マシュー・クレペル。そして、同じくフランスに出自を持つサーフボードのシェイパー、アクセル・ローレンツのふたりが本ムービーの主役である。なんとアクセルが、雪山でも海でも使えるハイブリッドボードを生み出したのだ。
本作のタイトルは『ONE BOARD, TWO WORLDS』。この英語タイトルだけでも十分に中身が伝わるだろうが、2点だけ補足をさせていただきたい。
まずひとつ目。映像を観て違和感を覚えたという読者諸兄姉もいるかもしれない。そう、マシューはレギュラースタンスだ。しかし彼の場合、サーフィンではグーフィースタンスになる。よって、パウダースノーでのノーフットライディングはサーフィンに近しいことから、グーフィーでまったく問題ないんだとか。
ふたつ目は以前、SIGNALがスノー&サーフ兼用ボードを製作してプロサーファーのロブ・マチャドが華麗なるライディングを披露するなど、アイデアとしては決して新しくないということ。しかし、SIGNALのそれはソールが装備されており、スノーの場合はバインディングを装着し、サーフィンの場合にはフィンを取り付けられる仕様だった。
こちらのQUIKSILVERが提案するプロトタイプのボードは映像を観るかぎり、雪と海の双方に対応する短めのフィンが付いており、そのままの状態でどちらにも対応しているようだ。
サーフィンをルーツにスノーボードが誕生してから50年あまり。それぞれのカルチャーが融合し始めている今、こうした新たなる遊び道具が世に放たれる日も近いのかもしれない。