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岩渕麗楽がビッグエア女王を打ち破りW杯イタリア大会で2連覇達成
2019.11.03
イタリア・モデナで行われていたFISワールドカップ・ビッグエアが先ほど幕を下ろし、岩渕麗楽が女王アンナ・ガッサー(オーストラリア)を抑えて見事優勝を飾った。このW杯イタリア大会で2連覇ということになる。
ひとり3本のジャンプを行い、上位2トリックの合計点で争われるおなじみのルールだ。岩渕は1本目、FSダブルアンダーフリップ900にフロントサイドグラブを加えながらクリーンに決めて83.5ポイント、続けざまに2本目はBSダブルコーク1080ミュートを着地寸前までグラブを入れるという高い完成度でメイクし93ポイントを獲得。合計176.5ポイントとし、2位のブルック・ボイト(カナダ)におよそ50ポイントの差をつけての圧勝だった。
「去年と同じ場所でまた優勝することができました! やろうと思ってたことをやり切れたのでよかったです。すごいうれしい!」と優勝が決まった直後、自身のSNSでコメントしている。
平昌五輪ビッグエア金メダリストとしては負けられないアンナは1本目、CABダブルアンダーフリップ900ミュートに成功して86.5ポイントを獲得。一旦はリードするも、残り2本のジャンプを決めることができず3位に甘んじた。
男子は19歳の新星、ニコラス・ラフランボワーズ(カナダ)が1本目からFSトリプルコーク1440ミュートで90ポイントを叩き出すと、2本目にBSトリプルコーク1440ミュートを揃えて172.5ポイントを記録。
同じくカナダのビッグエア王者、マーク・マクモリスは2本目、BSトリプルコーク1440では鉄板グラブと言えるミュートではなくインディを入れることで難易度を上げて86.75ポイント、後がなくなった3本目ではFSトリプルコーク1440ミュートに成功するも、ジャンプの大きさや迫力が及ばずに得点が伸びず81.25ポイント。計168ポイントとなり、後輩のニコラスに軍配が上がった。
日本から参戦していた木俣椋真は4位と大健闘。飛田流輝もファイナルにコマは進めたものの3本とも成功することができず10位に終わった。また、濱田海人、國武大晃、鬼塚雅の3名は予選で涙を呑んだ。
男子結果
1位 ニコラス・ラフランボワーズ(カナダ)
2位 マーク・マクモリス(カナダ)
3位 クリス・コーニング(アメリカ)
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女子結果
1位 岩渕麗楽(日本)
2位 ブルック・ボイト(カナダ)
3位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
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photos: FIS SNOWBOARDING