BACKSIDE (バックサイド)

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大ケガからの復帰戦となったX GAMESビッグエアで村瀬心椛が銀メダル獲得

2019.09.01

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ノルウェー・オスロに位置するテレノール・アリーナで行われているX GAMESノルウェー大会の女子ビッグエアが幕を下ろし、右膝蓋骨骨折から復帰を遂げた前回大会覇者の村瀬心椛が銀メダルを獲得。優勝は平昌五輪ビッグエア金メダリストのアンナ・ガッサー(オーストリア)、ジュリア・マリノ(アメリカ)が銅メダルに輝いた。
本大会の紹介記事でお伝えしているように、テレノール・アリーナの屋根を貫通させてドロップインするという前代未聞のビッグエア大会。ひとり3本のジャンプを行い、回転方向の異なる2本のベストポイントの合計点で争われた。
ディフェンディングチャンピオンの心椛は1本目、BS720ミュートを選択。ジャンプ台の構造上、エアの高さ、そして飛距離が生み出せなかったため、十八番であるBSダブルコークが繰り出せなかったのだろう。34.33ポイントをマークした。
続く2本目は、本大会の直前に公開した彼女のインタビュー記事で語ってくれていた新技、FSダブルアンダーフリップ900をインディグラブを決めながらパーフェクトストンプ。リハビリや食生活改善の賜物である。43.33ポイントという高ポイントを叩き出した。
泣いても笑ってもラストとなる3本目。滞空時間が足りないことは百も承知でBSスピンの高回転技に挑むも、物理的な問題で回転の途中にボードが雪面に引っかかってしまい万事休す。
優勝したアンナは1本目に伝家の宝刀であるCABダブルアンダーフリップ900を完璧に決めて44.66、2本目にはFSダブルアンダーフリップ900を少し着地がズレながらも成功させて42.33の計86.99ポイントで圧勝した。
女子のオーリー力では1080以上のスピンを繰り出すことが難しいジャンプ台だったため、本来の実力を出しきれなかった出場ライダーたち。持ち技の豊富さが明暗を分ける結果となった。
しかし、心椛にとっては復帰戦で銀メダルを獲得したこと、そして新技であるFSダブルアンダーフリップ900を大観衆の前で一発で完璧に決めるなど、収穫の多い大会になったことだろう。彼女の素晴らしい結果に賛辞を贈りたい。

女子ビッグエア結果
1位 アンナ・ガッサー(オーストリア)
2位 村瀬心椛(日本)
3位 ジュリア・マリノ(アメリカ)
4位 ローリー・ブルーイン(カナダ)
5位 ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)
6位 アニカ・モーガン(ドイツ)
公式結果はこちら

photo: BURTON

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