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縦4回転横5回転の大技を決めたクリス・コーニングがW杯ビッグエア初戦を制す
2019.08.24
FISワールドカップ初戦となるビッグエア競技がニュージーランド・カードローナで行われ、クリス・コーニング(アメリカ)が見事、超高難度トリックであるBSクワッドコーク1800を決めるなどして優勝を飾った。2位には平昌五輪スロープスタイル金メダリストのレッド・ジェラード(アメリカ)が入り、10代のアメリカ勢がワンツーフィニッシュ。3位はカレ・ヤルヴィレヘト(フィンランド)となった。
ひとり3本のジャンプを飛び、回転方向が異なる上位2本の合計点で争われるFISルールは、これまでと変わらない。クリスは1本目にFS1440メロンと十八番のフラットスピンで80.75ポイントをマークすると、2本目には伝家の宝刀であるBSクワッドコーク1800メロンをエアの高さを叩き出したうえでパーフェクトストンプ。95.5ポイントのハイスコアを叩き出し、この時点で勝負をほぼ決めた。
2位のレッドは1本目にFS1440テールを放つと、クリスと同トリックでありながらも87ポイントと大きく上回ってきた。だが、クワッドコークを決められてしまえば万事休す。BSトリプルコーク1440ミュートの完成度を高めて勝負に出るも、その差を埋めることはできなかった。
3位に食い込んだカレは3本目に、スイッチBSトリプルコーク1440ミュートを完璧に決めた。1本目で繰り出したノーマルスタンスからの同トリックよりも大きな放物線を描き、90.75ポイントとハイスコアを記録。2位のレッドに1ポイント差にまで迫る素晴らしい滑りを披露した。
前日の予選で2位通過を果たしていた國武大晃は3本ともメイクすることができずに10位。日本からのもうひとりの刺客、4月に行われた世界ジュニア選手権ビッグエアで優勝していた木俣椋真は予選12位で決勝へ進むことはできなかった。
また、女子決勝は強風のためキャンセル。予選の順位がそのまま採用されることに。日本から唯一の参戦で決勝にコマを進めていた岩渕麗楽は6位となった。
男子結果
1位 クリス・コーニング(アメリカ)
2位 レッド・ジェラード(アメリカ)
3位 カレ・ヤルヴィレヘト(フィンランド)
10位 國武大晃(日本)
12位 木俣椋真(日本)
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女子結果
1位 エンニ・ルカヤルビ(フィンランド)
2位 ケイティ・オーメロッド(イギリス)
3位 シリエ・ノレンダル(ノルウェー)
6位 岩渕麗楽(日本)
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photos: FIS SNOWBOARDING