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X GAMESビッグエアで熾烈なる女の900バトルを制したのはローリー。藤森は5位
2019.01.25
米コロラド州アスペンで開催されているX GAMES初日は、男子ビッグエア予選に続いて女子ビッグエア決勝が行われた。平昌五輪ビッグエアの金メダリスト、アンナ・ガッサー(オーストリア)が足首のケガのため欠場となったわけだが、熾烈なる女の900バトルが繰り広げられた。
昨年同様スピンの回転方向に規制があり、身体に対して右回りと左回りのトリックに分けて採点される。レギュラースタンスで説明すると、右回りはバックサイドスピンとキャブスピン、左回りはフロントサイドスピンとスイッチバックサイドスピンとなり、それぞれの回転方向のベストポイントを合算して争われるのだ。女子はバックサイドスピンとキャブスピンを得意とするライダーが多いため、4方向のうち2方向のスピンの合計得点で争われるFIS(国際スキー連盟)大会よりもよりシビアな戦いとなる。
その中身をお伝えすると、ローリー・ブルーイン(カナダ)はFS900テールで35ポイント、CABダブルアンダーフリップ900ミュートで42ポイントを叩き出し、合計77ポイントでトップに立った。平昌五輪ビッグエアで銅メダルを獲得したゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)は1本目からスイッチBS900ステイルフィッシュで42ポイントをマークすると、ラストランではBS900ミュートを決めて35ポイントと、ローリーとまったく同スコアとなった。採用された得点がまったく同一だった場合は3番目に高いトリックのポイントで争われるルールだったため、ローリーに軍配が上がったわけだ。
X GAMES史に残るだろう名勝負を、以下の動画からチェックしてほしい。
スロープスタイル界の女王、ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)はCABダブルアンダーフリップ900ミュートを決めるなどして3位に。
日本から参戦していた藤森由香は十八番のBS900を決めることができず、また、今大会の直前にSNSで配信していた秘密兵器、FSアンダーフリップ900を繰り出すことなく5位でフィニッシュ。岩渕麗楽は直前の公式練習中に背中を強打して棄権となった。
女子ビッグエア決勝結果
1位 ローリー・ブルーイン(カナダ)
2位 ゾーイ・サドウスキー・シノット(ニュージーランド)
3位 ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)
4位 エンニ・ルカヤルビ(フィンランド)
5位 藤森由香(日本)
6位 クラウディア・メドロバ(スロバキア)
7位 ヘイリー・ラングランド(アメリカ)
photos: TBS