BACKSIDE (バックサイド)

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スーパー・エルニーニョ発生確率90%超。8月の海面水温は過去最高、26-27シーズンの雪はどうなる?

2026.09.12

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26-27シーズンの雪を占ううえで追い続けてきたシグナルが、いよいよ歴史的な領域に入りつつある。

今年5月、BACKSIDEでは19-20シーズンの記録的暖冬と雪不足を振り返りながら、2026年後半に強いエルニーニョ現象が発生する可能性について伝えた。6月には、米海洋大気庁(NOAA)がエルニーニョ現象の発生を発表。非常に強い「スーパー・エルニーニョ」へ発達する確率を63%と予測していた。そして7月、その確率は81%まで上昇した。

あれから約2ヶ月。状況はさらに大きく動いている。NOAAの気候予測センター(CPC)が9月10日に発表した最新の見通しでは、2026年秋から冬にかけて「非常に強いエルニーニョ」になる確率を90%超とした。

さらに注目したい数字がある。10〜12月には、1950年以降に観測された過去のエルニーニョを上回る歴史的な規模になる確率が75%と予測されているのだ。

日本の気象庁からも、見逃せないデータが発表された。9月9日に発表されたエルニーニョ監視速報によると、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられ、今後、冬にかけて継続する見込みは100%。

さらに、8月のエルニーニョ監視海域における海面水温の基準値との差は+3.4℃を記録した。これは、1949年以降の8月として過去最高の値である。気象庁は今後、エルニーニョ現象が冬にかけて最盛期を迎え、その値はこれまでもっとも高かった1997年12月の+3.6℃に匹敵すると予測している。

ここまでの数字だけを見ると、26-27シーズンは「スーパー・エルニーニョの冬」になる可能性が極めて高くなった。

では、日本の雪はどうなるのか。ここは、これまでと同じく慎重に見ておく必要がある。

一般的にエルニーニョ現象が発生した冬の日本は暖冬傾向になりやすい。しかし、エルニーニョの強さだけで日本の降雪量が決まるわけではない。

シベリア高気圧の強さや寒気の流れ込み、北極振動、日本近海の海面水温、低気圧の通過コースなど、複数の要素が重なり合って日本の冬は形づくられる。

つまり、「スーパー・エルニーニョ=日本全国が暖冬・少雪」と決めつけることはできない。むしろ現段階で重要なのは、数ヶ月前まで予測だったものが、実際の観測値として歴史的なレベルまで強まってきたという事実だろう。

5月から追い続けてきた太平洋の変化。非常に強いエルニーニョへ発達する確率は63%から81%へ上がり、現在は90%を超えた。日本の観測値も1949年以降の8月として過去最高を記録した。

冬まで、あと数ヶ月。26-27シーズンの雪がどうなるのか、まだ答えは出ていない。

だからこそBACKSIDEでは、この数字だけで一喜一憂するのではなく、日本の雪を左右するシグナルを引き続き追っていきたい。

text + photo: Daisuke Nogami(Editor in Chief)
image: NOAA Physical Sciences Laboratory

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