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同じ南半球でも異なる冬。オーストラリアの高温、ニュージーランドの回復、チリの豪雪が映し出す現実
2026.08.02
南半球のウィンターシーズンが、地域によって大きく異なる様相を見せている。
オーストラリアでは7月下旬、記録的な高温の影響で雪不足が続き、一部のスノーリゾートでは営業への影響も報じられた。いっぽうで、その後の寒気によって一時的な降雪はあったものの、気象機関は8〜10月も東部を中心に平年より高温・少雨となる可能性が高いと予測している。
対照的なのがニュージーランドだ。シーズン序盤は雪不足に悩まされたものの、7月後半のまとまった降雪により主要スノーリゾートの積雪は大きく回復。滑走エリアも広がり、本格的なシーズンを迎えている。
さらにチリでは、7月に記録的なストームが相次ぎ、ポルトーヨではシーズン累積降雪量が5mを超えた。安全確保のため、スノーリゾートへ通じる道路が一時閉鎖されるなど、豪雪による影響が広がった。
同じ南半球の冬でありながら、少雪、高温、そして豪雪が同時に起きている。もちろん、これだけで気候変動との因果関係を単純に語ることはできない。地域ごとの気圧配置や偏西風、ストームの進路など、さまざまな気象条件が影響しているからだ。
世界の雪山が同じ冬を迎えているわけではない。南半球のコンディションは、トップライダーやフィルムクルーの活動拠点や撮影計画にも少なからず影響を与える。そして、その先に届けられるライディングの映像や写真が、日本人スノーボーダーの感性を刺激し、新たな滑りへとつながっていく。
雪を追いかける者にとって、世界の冬は決して一様ではない。非常に強いエルニーニョが予想されているからといって、これから迎える日本の冬を悲観するのはまだ早い。今年の南半球は、そのことを改めて教えてくれている。
text: Daisuke Nogami(Editor in Chief)
photos: Mount Hotham / Ski Portillo (Instagram)




