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滑ることが、そのまま雪山を守る力になる。「RIDE FOR GOOD」が示した新しい仕組み
2026.05.18
「滑る」という行為が、雪山を守る力へ変わっていく。その仕組みが、現実になり始めている。
スキー・スノーボードアプリ「yukiyama」が実施したチャリティプロジェクト「RIDE FOR GOOD」のレポートが公開されている。今シーズンの参加者は232,538人。総滑走距離は40,358,307km。地球およそ1,000周分だ。その滑走データをもとに、POW(Protect Our Winters)JAPANへ総額およそ120万円が寄付された。
これまで滑走ログは個人の記録だった。何本滑ったか、最高時速は何kmか。yukiyamaに刻まれる数字は、自分自身の足跡であり、自己満足の延長線上にあるものだったが、このプロジェクトでは違う。
滑走距離1kmごとに寄付額が積み上がり、その行為が雪山環境を守る活動へつながっていく。アプリを立ち上げ、仲間と滑り、その記録を残す。日常の延長線上に、自然と寄付が組み込まれている。
「環境のために我慢する」のではない。「楽しく滑っていたら、結果的に雪山を守っていた」という構造だ。
雪不足、短くなるシーズン、融雪加速。その変化は日本だけでなく、世界中の雪山で同時に起きている。だからこそ重要なのは、正しさを押しつけることではない。滑ることをやめないまま、どう未来へつなげていくか。
滑走一本一本が、未来の雪山へ返っていく。「RIDE FOR GOOD」が示したのは、その入口だ。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




