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横乗りとコミュニティの幸福な関係。「WESTCOAST TRIPLE PLANK」がつなぎ続けるカルチャー
2026.05.13
山、海、街。スノーボード、サーフィン、スケートボード。3つの横乗り文化を横断しながら、自然環境の保護活動まで結びつけるイベント「WESTCOAST TRIPLE PLANK」が、今年も4月30日から5月3日にかけて、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島で開催された。
主宰は元トップコンペティターで、現在はバックカントリーシーンで活動を続けるマリー・フランス・ロイ。2016年のスタートから10年近く積み重ねられてきたこのイベントは、いまや単なるセッションイベントではない。コミュニティそのものを祝福する場になっている。
今年もサーモンの生態系回復を支援する「Redd Fish Restoration Society」へ寄付を実施。登録費、オークション、ドリンク、マーチャンダイズ販売などを通じた寄付総額は、これまでに18万カナダドル(約2,070万円)を超えた。
初日のDig Dayでは、参加ライダーたち自身がスコップを握りコースを造成する。セッションが終われば、全員で笑い、語り、音楽を楽しむ。コンテスト特有の緊張感はない。その代わりに、一緒に場を作っている感覚が流れている。
ライディングレベルは高い。クォーターパイプをキッカーやヒップにように使うなど、独創的なラインが次々と飛び出し、バンクドスラロームにはゾーイ・サドウスキー・シノットら世界トップライダーも参加した。
それでも、このイベントが特別なのは、上手い人だけの場所になっていない点だ。子供、家族、ローカル、ベテラン、プロ。世代も立場も関係なく、全員が同じコミュニティの一員として混ざり合っている。
競争だけではカルチャーは残らない。誰かが場を作り、誰かが支え、次の世代へつなぐ。その積み重ねの上に、横乗り文化は生き続ける。
WESTCOAST TRIPLE PLANKは、今年もその事実を証明していた。
text: Daisuke Nogami(Chief Editor)




